目次
テンプレートを作る
以前、ワードで作る手作りアルバムをご紹介しました。
ですが、ワードに限らずエクセルでも写真編集は可能ですし、写真を入れ替えて使いまわしできるテンプレートを作成するなら、エクセルが扱いやすいのでその方法をご紹介いたします。
1)テンプレートとは
テンプレートは、目的や形式が決まっていて、繰り返し使いたい場合に、『ひな形』や『定型文』をデータやファイルとして作成しておく物の事です。
エクセルやワードには元々テンプレートがあります(赤枠四角部分)が、ここに自分のオリジナルを加えていきます(赤丸分部)
例えば、誕生日・暑中見舞い・お正月などのカードやはがきなどはわかりやすいと思います。
アルバム用にテンプレートを作り、いつでも簡単に作成できるようにしておきましょう。
2)テンプレートの作り方
テンプレートファイル自体は、以下の手順で作る事ができます。
通常は、テンプレートにしたいファイルが完成してからそれをテンプレートにして保存しますが、ここでは、先にファイルの作り方と使い方をご説明します。
『ファイル』→『名前を付けて保存』→『ファイルの種類』→『Excelのテンプレート』
3)作成したテンプレートを使用する
『新規』で表示される画面にテンプレートして表示されますので、使用するものを選びます。
テンプレートファイル自体はこの手順のみで作成します。
ではアルバム用にフレームを作ってみましょう。
カレンダーの作り方はこちら
アルバム用テンプレートファイルを作る
ファイルの新規作成
1)ファイルを新規作成しシートを作成する
ファイルを新規作成します。
このファイルに、シートを加えていきます。
シートは、1月から12月でも、春夏秋冬でも、イベントごとでも構いませんので、名前を付けておきましょう。
シートの作り方と名前の変更
赤丸で囲んでいるのがシートです。
赤丸の隣にあるプラスボタンを押すと新しいシートが『シート番号』として表示されます。例では「Sheet4」になっています。
シートをダブルクリック(又は右クリックで『名前を変更』)をして名前を変更します。
今回は1月から4月まで作ります。
Wordのテンプレートも同じ要領で作ることができます。
2)WordとExcelではどちらが便利?
Wordは文書に、Excelは表計算に長けていますが、Excelは何かと便利です。
Wordの場合、ページは一方向に移動(増加)していくので、ページ数が増えるにつれ、下(又は上)にスクロールして作業を確認します。
ですが、Excelではページを下方向でも横方向でも進める事ができます。
また、一つのファイル内にシートがいくつかあり、異なる作業をする事ができますし、一つのシート内にページを増やす事もできます。
- 一つのファイル内でシートごとに項目を作成できる。
- 一つのシート内でページを増やす事ができる
- 図形の配置が簡単※この点は後に詳しく。
- DATE関数を使って日付を自動入力できる。
この様な点からアルバム作りに便利なのはエクセルかと思います。
アルバムのサイズを決める
作りたいアルバムのサイズを決めます。用途に合わせて変えると良いと思いますが、製本の手間によっても変えた方が良いと思います。
アルバムの目的別に分けると以下のようになります。
- プチギフト:市販のギフトカードサイズ(A6)で作ります。ページ数が数枚程度なら、”跡が見えにくいテープ”でつなぎ合わせるだけの製本の仕方でも十分、可愛く仕上がります。表紙をギフトカードにできるので、お洒落な仕上がりになります。
- 卓上カレンダー:A5サイズの大きさで12枚作り、重ねるだけなので簡単に作れます。勿論ギフトにもお勧めです。
- 卒業アルバム風:A4サイズで沢山の写真を挿入しましょう。ページを多くするなら家庭用製本機がお勧めで、本格的なアルバムを作る事ができます。
- 壁掛けカレンダー:A4サイズでファイルクリッパーを使用して作ります。
作りたいアルバムのサイズを決めたら、PC上の『用紙設定』を行います。
『ページレイアウト』から各設定を行います。
余白の設定は、『ユーザー設定の余白』から変更すると楽です。
1)カードサイズで作る場合の注意
若干手間がかかりますが、プチギフトには最適です。
市販の素敵なカードを表紙にする事ができるので、イベントに合わせて作る事が出来、私が好んで作るサイズです。

左)ミニカードで作成 右)ギフトカードで作成
一般的なギフトカードサイズはA6ですが、PC上の用紙設定では余白の分を考慮て写真の配置を考えます。
⑴1ページごとに写真を配置する場合
PC上の用紙サイズ(A6=105×148/はがきサイズ)で作る場合、印刷した時に余白ができるので、写真の配置は、余白内に収まるようにします。
※下の図ではわかりやすいように、用紙サイズを実線で引いています。PC上は点線になっています。

『用紙設定』をA6にした場合

印刷プレビューで確認しましょう
⑵見開き1ページで写真を配置する場合
集合写真など、写真をまたいで配置する場合には、『用紙設定』をA5に、『印刷の向き』を横にしてA5サイズで印刷する事をお勧めします。
『用紙設定』をA5。

『用紙設定』はA5。実線ははがきサイズ
印刷後に中央を切って、手作業で『見えにくいテープ』などで止めて見開きページにします。セロテープは跡が気になりますが、跡が『見えにくいテープ』などは百均でも購入できますし、仕上がりを損ねないのでお勧めです。
切り離しはハサミでも行けますが、より美しい仕上げにするなら家庭用裁断機の使用がお勧めです。
製本については以下の記事で詳細にご紹介しています。
【プチギフト】手作りアルバム wordで印刷 お洒落な写真集
2)卓上カレンダーならA5サイズ
Excelに備わっているカレンダーテンプレートで作成します。
3)卒業アルバム・カレンダーならA4サイズ
退職や身内の方の結婚記念なら卒業アルバムか、壁掛けカレンダーがお勧めです。
写真を配置する
まずは、写真を取り込み、備え付けの機能でできる写真の加工をご紹介します。
Wordやエクセルに備わっている『スタイル』という機能を利用して丸くしたり、タイル様の写真にします。

加工は28種類くらいあり、その一例です。
では、順番に見ていきましょう。
1)写真を取り込む
好きな画像(絵や写真)を取り込みます。
オリジナル写真なら『画像』から写真が保存されているフォルダを選んで、好きな写真を挿入してください。
※オンライン画像から取り込む場合、著作権に抵触する可能性がありますので、確実に安心なフリー画像を利用しましょう。
昔のスナップ写真を取り込むならスキャナーが便利
2)写真のタイプを変更する
写真の上で右クリックし、『スタイル』をクリックするとタイプが現れます。ここからお好きなものを選びます。
シートにフレームサンプルという項目を作ってフレームだけすべて作成しておいても良いでしょう。
お好みのものをご使用ください。
3)写真フレームの色を変える
挿入した写真の上で右クリックをすると『図の書式設定』が現れますので、ここから
写真の枠線のタイプや色を変えます。
① 写真の上を右クリックし『図の書式設定』からペイントツール(バケツ)を選択します。
④ 『塗りつぶし』の項目を単色にし、色を選びます。
➄ 『線』の項目を単色にし、色と幅を選びます。
3)写真の配置を決める
リボンやテキストなど、好きなものを挿入し配置や角度を決めます。
詳しい作り方は【プチギフト】手作りアルバム wordで印刷 お洒落な写真集でご紹介しています。
赤い矢印の部分は用紙設定で行ったときに現れる点線です。
写真の大きさは、縦と横の比率が変わらないように四隅の白丸から調整をします。
配置は閲覧モードで確認するとわかりやすくなります。
ここで、表示しているのは『改ページプレビュー』です。ページ数が表示されますので便利です。

『改ページプレビュー』で確認
各シートごとに好みのフレームや配置ができたらこれをテンプレートにしていきます。
4)文字のフォントや大きさを設定する。
テキストボックスを使用して文字を配置します。定型文としてテンプレートにしましょう。
写真の変更をする
加工が終わってから写真を変更する場合は、写真の上を右クリックして『図の変更』から行います。
テンプレートでファイルを作った場合の写真の挿入は、この手順になります。
これでテンプレートの作り方は以上になります。
こちらの記事で、手作りアルバムを紹介しています。テキストボックスの利用は勿論、写真の加工や製本方法も詳細にご紹介していますので土ぞご参照ください。
【プチギフト】手作りアルバム wordで印刷 お洒落な写真集
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