1はじめに
今年もミニトマトの栽培を行いました。
ただ、背の高いものではなく、『レジナ』という短い丈の手間のかからない品種です。
通常背の高いミニトマトはホームセンターで苗を購入しますが、このレジナは苗を店頭では見ないので、種を購入する事をお勧めします。
種からの栽培でも十分楽しむ事ができますので、その成長記録をご紹介します。
2種まき
3月にスポンジ培地にサニーレタス・紅くるり・レジナの種を撒きました。

’22年3月8日 播種
スポンジが乾かないように霧吹きなどで常に湿らせるようにしてあげます。
この容器はコストコで買ったチョコレートケースです。3月頃は急に冷えるので蓋があると温度が保てて発芽が良かったです。
植物は、日中の暖かい温度を蓄え、夜間の冷えに備えますが、種まき後は気温が下がり過ぎないように注意します。
3発芽・初根
スポンジの下から白い根が出始めたら容器への移植をし始めます。

レジナ 播種後20日目の双葉の様子
4移植容器について
1)育苗ポット
水耕栽培の育苗ポットはこのかごのようなものがお気に入りです。
毎年栽培を行い、痛感しましたのは、容器は大きいほど良く、木が圧迫されずに成長するようにすると言う事です。
いつもは、ポットの中にハイドロカルチャーを入れていましたが、茎の成長の妨げになるようなので、今年は外すことにしました。

’21年(去年)の移植容器(直径5㎝)
成長が進むにつれ、木が重くなるため、実が付き始めるとてとにかく傾いてしまい、安定した状態での保持ができません。
ハイドロカルチャーを入れすぎると茎が太らないので、それ以外で木を支える為の工夫が必要でした。
※移植の方法についてはこちらの記事でご紹介しています。
【水耕栽培】育苗ポットをペットボトルで自作~発芽から容器への移植の仕方~
そこで使用したのが固めの発泡スチロールです。この発砲スチロールは食洗器を購入した時についてきた梱包用のかなり固いものです。
百均などでは、青いクーラーボックス用のスチロールの固さで良いと思います。

’22年(今年)の移植容器 (直径10㎝)
育苗ポットに、きつめの蓋をはめるようにして大きさをカットし、中央に発芽したトマト苗をスポンジごとはめ込みました。

この状態では根が液肥につかりにくい。
ところが、容器の上部にはめ込んでいるので、ここで移植を行ってしまうと根が短すぎて、容器の上部付近まで、液肥を準備しなければなりません。
なので、ある程度根が長くなるまでは下の写真の様に浅い容器に液肥を満たしたところへ、浮かばせてしばらくは栽培する事にしました。

22年4月5日 フローティング栽培
2)移植のタイミング
このタイミングでスポンジ培地を発砲スチロールに移植したのは、成長が進むと根が横からも伸びてきて、発泡スチロールにはめ込む時に痛めてしまうからです。
なので、スポンジ培地の横から根が生えないうちに移します。
フローティング栽培は楽で良いのですが、すぐに藻が発生しますので、蓋などをして植物以外に光が当たらないようにした方が良いでしょう。
根が液肥に十分つかる長さまで成長したら、育苗容器に移植をします。

4月26日
ところで、スポンジ培地は柔らかいので、木の成長に伴いコシがなくなってきます。
その為、どんどん下に下がってしまうため、その受け皿とするために育苗ポットが必要となるのです。
また、茎が下に下がっても白い発泡スチロールが茎の傾きを予防する役目をします。
5開花・結実
1)21年の様子

21年6月18日 ベランダ栽培

21年 室内栽培

21年6月20日 つぼみ ベランダ栽培

21年7月11日 ベランダ栽培

21年8月1日 撮影
ベランダでの栽培はうどん粉病にかかり葉がどんどん落ちていきました。
うどん粉病については以下をご参照ください。
【水耕栽培】うどんこ病が進行しても大丈夫 ~重曹スプレーの使い方~
2)22年の栽培の様子
下の写真は今年の栽培です。4月下旬につぼみが付きました。

22年4月26日

22年4月26日

22年4月26日

5月23日 いつの間にか実が。
このあたりから成長に差が出始めました。

5月23日

2022年6月26日
6収穫
1)21年の収穫の様子

21年8月1日
うどん粉病にかかっても実を食べる事はÐ切るそうですが、昨年は状態がひどかったので、実は食べませんでした。
2)22年の収穫期の様子

6月26日 播種後3か月半くらい

22年6月

22年6月28日 1回目の収穫
収穫は2~3回に分けて行いました。
脇芽かきをしたらもう少し、実がなったかもしれませんね。
皆さんも是非栽培してみてください。