目次
1.チンゲンサイの特徴
チンゲンサイは、アブラナ科のアブラナ属の野菜で、太陽の光を十分に浴びることで、あの独特のフォルムに育ちます。

軸まで緑色
春まきも秋播きもできますが、春巻きは害虫が多い為、秋播きから冬にかけての栽培が手間がかかりません。
また茹でてもシャッキリとした歯ごたえがあるので、シチューやラーメンなどによく合うお野菜として重宝します。
2.チンゲンサイの種類
標準サイズ、ミニサイズ、パクチョイという種類があります。
標準サイズのもは草丈20㎝程度、ミニサイズは10~15㎝です。
チンゲン菜の仲間にパクチョイというのがあり、軸が白いのが特徴です。

パクチョイ:軸は白い
パクチョイは暑さに強いと言われていますが、チンゲン菜も改良により暑さに強い物も多くあります。
3.栽培の注意
1)春栽培は害虫に注意
春は害虫が多いためネットなど予防策が必要になります。
また高温でトウ立ちしますので、熱くなる前に収穫します。
アブラナ科ではトウ立ちしたものも食することはできますが、美味しいと言われているのは、ナバナ、コマツナ、ハクサイです。
それ以外は…。
2)秋栽培に向いている
基本的に冷涼な気候を好むチンゲンサイは秋から冬まで種まきができます。
害虫が減る秋栽培がお勧めです。
水耕栽培での成長記録はこちらから。
3)連作障害
一般にアブラナ科の植物に出やすい連作障害は、ネコブ病、炭疽病、白さび病、センチュウです。
ただ、チンゲンサイは栽培日数が30~40日と短いので、病気の発症(連作障害)も少なく、連作も1年置けば可能(輪作年限)と言われています。
4.の栽培スケジュール
1)種まきの時期と発芽率
- 発芽適温:15~35℃前後
- 発芽日数:3~4日
- 生育適温:15~20℃前後
- 栽培日数:30~40日程度
- 栽培期間:3月初~12月初
- 発芽 率:85%(以上)
2)栽培カレンダー
⑴土づくり
①畑の場合:元肥多めに、石灰必ず!
種まきの2週間くらい前までには、石灰を施し、よく耕すようにします。
酸性の土壌を嫌う場合、苦土石灰は多めに撒いてよく馴染ませておきます。
1週間前になったら、堆肥と元肥となる化成肥料を混ぜ、よく耕して畝を作っておき、よく馴染ませておきます。
では畝幅70㎝位、高さ10㎝位が適切です。
※1)一般的には作業しやすいのは、畝の高さは高さ20~30㎝、畝間20~30cm、畝幅50㎝以上の様です。
※2)畑には、1㎡あたり堆肥2.0㎏、苦土石灰100g、化成肥料70gを施すのが一般的です。
初めての家庭菜園~露地栽培・プランター栽培・水耕栽培の特徴~
水耕栽培と土壌栽培 肥料の種類と与え方・土づくりの基本とは?
②プランターの場合
培養土を使うと手間がかかりません。
⑵種まき
1条まき、または2条播きします。条間は315㎝位です。
※プランターや範囲が広くないならポット播きもお勧め。
チンゲンサイでは、最終株間を10~20㎝程度とります。
⑶間引き
株元の張ったフォルムを作る為には、外側の葉を間引きが必要です。
1回目の間引きは本葉が1~2枚目の頃に株間を3㎝にとります。
2回目では本葉が3~4枚の頃に株間を5㎝程に。
3回目の間引きで最終株間は15㎝にしますが、この時葉が黄色い様なら追肥をして株元に寄せ土をします。
⑷追肥
基本的には元肥のみになりますので、初めに多めに化成肥料を土に混ぜます。
成長を見て葉が黄色くなるなら、肥料不足なのでその時に土に混ぜて与えます。
追肥の場合、1㎡あたり30gが適量です。
⑸収穫方法
標準サイズは20㎝位、ミニサイズなら10㎝位が収穫適期です。
葉の外側を必要分だけ採るかきとり収穫、または根元から鋏を入れる株採り収穫ができます。
収穫後に土の中に根が残っていると、連作障害の原因になりますので、収穫後は土壌中の根の処理も忘れないようにしましょう。
※水耕栽培での成長記録はこちらから。発芽の様子も記事にしていますので、何かの参考になれば幸いです。