目次
1.シュンギクの特徴
冬に旬を迎えるシュンギク栽培は、秋播きのイメージがありますが、春にも種を撒いて初夏に収穫もできます。
冬の方がより長く栽培できるので大株に育てることができますが、春に撒くシュンギクもまた柔らかい葉を楽しめます。
2.シュンギクの種類
種を購入するときにホームセンターでよく見るのは大葉種と中葉種ですが、どちらを購入するか迷ったら、中葉シュンギクを購入するのが良いと思います。
全国で栽培・流通し、私達が普段口にしている馴染みのあるものが中葉シュンギクだからです。
3.春栽培の注意
1)発芽率が低い
もともと発芽率が55%と低いため、種まきは発芽適温と生育適温を意識して、収穫時に必要な分を考慮して多めに撒いておきます。
2)トウ立ちしたら食べられない?
シュンギクは、日が長くなると(長日条件)トウ立します。
トウ立ちした植物を食するものもありますが、種類によっては食べにくい物もあります。
トウ立ち菜として食べることが知られているのは、コマツナ、ハクサイ、チンゲンサイ、ミズナ、カブなどのアブラナ科野菜のもので、蕾のうちが食べ頃で、基本は塩茹でして食べます。
シュンギクは、あまり向いていないようなので、収穫時期を外さないように注意しましょう。
4.シュンギクの栽培スケジュール
1)種まきの時期と発芽率
- 発芽適温:15~20℃前後
- 発芽日数:5~7日
- 生育適温:15~20℃
- 栽培期間:40~50日
- 収穫期間:春:6月頃 秋まき:10月下旬から1月下旬
- 発芽 率:55%(以上)
2)栽培カレンダー
⑴土づくり
畑の場合:元肥多めに、石灰必ず!
種まきの2週間くらい前までには、石灰を多めに施し、よく耕すようにします。
シュンギクは特に酸性の土壌を嫌うので、多めに撒いてよく馴染ませておきます。
畝の全体に元肥を多めに撒いてよく耕し、畝を立てますが、畝の幅は栽培する植物により異なります。
シュンギクでは畝幅70㎝位、高さ10㎝位が適切です。
※一般的には作業しやすいのは、畝の高さは高さ20~30㎝、畝間20~30cm、畝幅50㎝以上の様です。
畑には、1㎡あたり堆肥2.0㎏、苦土石灰100g、化成肥料70gを施しておきます。
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⑵種まき・間引き
1条まき、または2条播きします。条間は30㎝位です。
※プランターや範囲が広くないならポット播きもお勧め。
中庸シュンギクでは、種まきはすじまきし、本葉3枚になる頃一本立ちにし、最終株間を10~20㎝程度とります。
⑶追肥
春巻きでは栽培期間が短いので、元肥を多めに撒いて、最終間引きの時に、追肥を行います。
秋播きでは、栽培期間が長いので追肥を適宜行います。
一般的には1か月ごと。
⑷収穫方法
・株張りタイプ
大葉シュンギクは抜き取り収穫が向いています。
・株立ちタイプ
中葉シュンギクは脇芽を成長させながら行う摘み取り収穫が向いています。
この場合、本葉10枚ほどになったら下葉を3~4枚残して上の葉を摘み取ります。わき芽が伸びてきたら下葉を2枚ほど残して摘み取ります。
※水耕栽培での成長記録はこちらから。発芽の様子も記事にしていますので、何かの参考になれば幸いです。