目次
はじめに
水耕栽培でラディッシュを育てていますが、植物育成ライトを用いてから光を確保できるようになり、以前とは比べものにならないくらい丸い形に育てることが出来るようになりました。
水耕栽培での経過なので土耕栽培にどこまで当てはまるかはわかりませんが、今回私が、ラディッシュを丸くするために気を付けていた事を記事にまとめましたので、何かの参考になれば幸いです。
1.ラディッシュ栽培の特徴
ラディッシュはアブラナ科に属する植物で、真夏を除いた3月から11月頃まで種を播くことができます。
栽培期間が30~40日と短く、連作障害が出にくい為、他のアブラナ科の合間に栽培する事も可能です。
生育気温は20度前後と冷涼な気候を好みますので春まきから初冬まで長く栽培を楽しめます。
ただ、アブラナ科は非常に虫がつく植物なので、初めて栽培に挑戦するのなら春まきよりも、害虫や病気の少ない秋まきの方が良いかも知れません。
1)上手に栽培すると…
きれいに丸くなります。

2021年 8月5日収穫
2)栽培条件が合わないと…
⑴株間を取らない場合
株間が不十分なものは間延びした株になります。
注意:下の写真は日光自体森ませんでしたので参考くらいで見てください。

プランター栽培(土耕)
次の写真は、株間というより容器が小さすぎたものです。
通常は直径5㎝の容器を使用するのですが、直径3㎝くらいの容器でも栽培できるか確認のために育てていたところ、上から見ると丸くなっていたので安心していたのですが、いざ容器を取ろうとしたら、容器は破壊されながら実が大きくなっていました。

水耕栽培の専用ポット(小)を使用
この容器を壊して取り出しました。
2)収穫時期を逃した場合
実割れをしたり、そこから腐ってっしまう事もありますので適正な時期に収穫します。

収穫時期を逃したもの

収穫遅れ

白いラディッシュ。1か月近く収穫できず…
このような結果にならない為にも、またより美味しい野菜を収穫する為にも、予め知っておくと良い事があります。
2.栽培前に知っておくべきこと
1)栽培環境
植物は、同じ環境下にあっても育つ器によって結果は異なります。
最も育ちが良いのは ①畑で、②プランター ③水耕栽培、④室内栽培と続きますが、選ぶ基準は人それぞれかと思います。
私は、明るい室内の窓辺で水耕栽培のみ行っていますが、ラディッシュやリーフレタス、小かぶ、水菜、春菊、小松菜、菜ばな、チンゲンサイの栽培がお気に入りです。
2)栽培の条件
⑴採光
植物は光をエネルギーにして光合成を行いながら生長しますが、植物によって必要な光の量はそれぞれ異なり、一日光が当たるのを好む陽生植物、半日の光でも育つ半陰生植物、日陰を好む陰生植物に分類されます。
ラディッシュは、一日中光が当たるのを好む陽生植物です。
私の部屋のリビングは、小窓が東南側にあり、掃き出し窓が西側にあります。
東南側の窓は、半日くらいは日がよく入りますのでレタスや小株などの半陰生植物は育ちますが、ラディッシュのような陽生植物は徒長するばかりで育ちません。
また西側の窓辺ですが、午前中は日が当たらず日は昼前から夕方に入るくらいです。
以前はベランダでナスやミニトマトの栽培もしていたのですが、害虫や細菌等が発生するので2021年の秋からは、すべて室内栽培に移行し、野菜の種類も小型のものに絞りました。
今は室内に植物育成ライトを置いて栽培しています。
西側でも窓辺にラックを置いて、ライトを併用したことで、ラディッシュは丸く育つようになりました。
とにかく、ラディッシュを丸くなるための第一条件とも言えるのは、日照ではないかと思います。
⑵間引き
ラディッシュは横と上下に大きく育ちますので、間引きも大事な条件になります。
最終株間を6~7㎝になるように、2回くらい行います。
大きく育てる為には一定の時期までに間引きをしてあげなければなりません。
水耕栽培では株を大きくする為には容器も重要になります。
【水耕栽培】100均アイテムで新自作容器~歴代の失敗容器を踏まえて~
⑶土寄せ
土耕栽培では間引き後に抜いた分部に土を補充して平にならします。
その際に残した株の株元に土をかけてあげます。そうすることで圧が加わり丸くなるといわれています。
水耕栽培ではスポンジ培地に種をまき、発芽後は放置していますので特に土寄せは行いません。
実は以前は上から何かしら抑えるためにハイドロカルチャーやパーミキュライトを使用していましたが、成長につれ実に食い込むので、様子を見ながら取り除いたりしていました。
ただ手間が掛かるためこの秋播きからは初めから入れないようにしたところ、全く問題はありませんでした。

水耕栽培では土寄せは不要
⑷液肥と容器
液肥はハイポニカを愛用していましたが、2液タイプでやや面倒な事、またプラスチック容器の場合に白い後が残る等のデメリットがあります。

白い後が消えない
専用の容器もありますので、こちらで詳細に記事をまとめました。
初めての水耕栽培 おすすめの液肥と使い方 容器はどれがいい?
3)栽培スケジュール
- 発芽適温:20~25℃前後
- 発芽日数:3~5日
- 生育適温:15~20℃
- 栽培時期:真夏を除く3~11月下旬
- 収 穫:30~40日後
- 発芽 率:90%(以上)
栽培スケジュールの詳細は【水耕栽培】ラディッシュの育て方、もう失敗しない~成功編~ でご紹介しています。
3.病害虫被害
ラディッシュに見られる主な病害虫と、被害に遭い易いその他の野菜は以下になります。
※赤印はよく見られる害虫。
- アオムシ:モンシロチョウの幼虫。3月頃からアブラナ科全般で食害被害に遭う。
- アブラムシ:5~6月に植物全般に発生。病気を介する為要注意。
- ケラ:コオロギの仲間
- コガネムシ
- コナガ
- コナジラミ
- ネキリムシ
- ハダニ
- ヨトウムシ:4月から10月頃まで、アブラナ科他植物で食害に合う。
- うどんこ病:5月中旬から11月ころまで植物全般に発生する白いカビ。発生しても実を食べることはできます。
- 灰色カビ病
最後までありがとうございました。