秋は、栽培できる種が沢山ありますが、他方で発芽率の低いものも多くあります。
そんな時は芽出しまきを行ってみるのも良いかもしれませせん。
目次
1.芽出しまきとは
発芽しにくい種や、発芽を揃えたい場合に行います。
発芽率の低い種は、ほうれん草(75%)やシュンギク(55%)です。
2.種の休眠
種は休眠します。そして休眠から目覚める事で発芽します。
そもそも発芽しない理由の一つは、種が休眠からうまく覚めていない場合も多くあるようです。
3.休眠打破処理
休眠打破の方法には以下の3つがあります。
- 溶液を使うもの:ダイコン、レタス、ゴボウ、シュンギク、ナス、シソ、
- 5℃~10℃の低温に一定期間保つもの:ダイコン、レタス、シソ、タデ類
- 60℃で2~3日通風乾燥するもの:ホウレンソウ、らっかせいなど
ただ、一般家庭で行いやすいのは、2の低温での処理になります。
- 種を1晩水に漬ける。※一晩以上つけると発芽率が下がると言われています。
- 種を布やペーパーの上に出し水切りをして包む。
- 2をビニールや容器に入れて5~10度の冷蔵庫内で2~3日置く。
- 初根(2㎜程度)を確認したら培地や湿った土に撒く。
4.芽出しまきの栽培記録
手順1)種を水に浸す
今回は水に漬けっぱなしで行いました。乾燥しないように注意出来れば水は少な目の方が良いでしょう。
水が多すぎると徒長の原因になります。

11月3日 水に浸しただけ
手順2)初根したら培地へ移植
今回はスポンジ培地を使用していますが、移植の際にはいくつかのコツがあります。
⑴初根したものは深く植え過ぎない
初根は早いと1日で確認できますが、根が短い場合は待ちます。
ただ遅くならない内に培地などに移植しましょう。

11月5日:播種後2日目 移植にはまだ早い
移植を出来るくらい根が出たのを確認します。
今回は2㎝程度のスポンジで切れ込み1㎝位の部分に移植しました。

11月6日:播種後3日目
やや深かったかも知れませんので、できるだけ浅めに移植すると良いでしょう。

11月6日:播種後3日目スポンジ移植後
⑵この時期には絶対に乾燥させない
乾燥するとすぐに干上がるので注意します。
手順3)発芽の遅いものは手助け

11月10日:播種後7日目 移植後4日目
発芽の遅いものは少しスポンジの中を覗いて、深いところにあるものは丁寧に指で出してあげます。

11月12日:播種後9日目 移植後6日目

11月12日 発芽していないが根がある
11月でしたが順調に発芽できた理由には、①容器に蓋をして窓辺の暖かい場所に置けたこと、②植物育成ライトによって温度が保てた事があります。
ライトの下は思う以上に温かいので成功できたと思います。
発芽適温が整う環境であれば、芽出しはうまく行くと思います。
5.使用したトレーの紹介
今回卵のパックと、コストコのチョコレートの空いた容器を使用しました。
卵パックに撒いた時点では蓋はせず、日に当たらない冷涼な場所に置きました。
初根をしたらスポンジに移植をして蓋付き容器にセットをしました。
保温の意味で蓋付き容器はあった方が良いと思います。

コストコのチョコレート容器
この容器はもう少し高さがあれば、育苗を継続できたと思いますので、それがちょっと残念ですが、今年のお気に入りです。
6.ホウレンソウの芽出し撒き
芽出しまきとは、ほうれん草やレタスなど、夏場に発芽しにくい種の場合に行う方法です。
今回私は、根が出るまで水に浸しっぱなしにしました。

10月21日

10月26日

10月27日 スポンジに移植

11月5日
ホウレンソウは、発芽率が低く芽出し作業をしてから撒くと栽培がうまく行くと思います。
【家庭菜園】秋の種まき失敗知らず ~ホウレンソウの種まきのコツ~
終わりに
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
現在も栽培中でご紹介しきれていないものも多々あります。また近い内にまとめ記事もご紹介しますのでよろしくお願いいたします。
【家庭菜園】秋の種まき失敗知らず ~シュンギクの種まきのコツ~