【家庭菜園】秋の種まき失敗知らず ~シュンギクの種まきのコツ~

種まきには春まきと秋まきがあります。

今回は秋に撒きたい野菜としてシュンギクについて触れ、栽培記録を交えつつ、栽培注意点や、発芽状況をご紹介していきます。

シュンギクは発芽率は最も低いものの一つですが、発芽さえすれば半日蔭で育ちますので栽培初心者の方にもお勧め野菜の一つです。

シュンギクの特徴

独特の香りと歯触りで、鍋物には欠かせないシュンギク、美味しいですよね。

シュンギクの品種は3種あり、葉の切れ込みにより大葉、中葉、小葉に分かれます。

種を購入するときにホームセンターでよく見るのは大葉種と中葉種ですが、どちらを購入するか迷ったら、中葉シュンギクを購入するのが良いと思います。

全国で栽培、流通し、私達が普段口にしている馴染みのあるものが中葉シュンギクだからです。

シュンギク栽培の注意点

冷涼な気候を好み、秋の栽培が最も適していると言われている春菊ですが、発芽率が55%と低く、種を撒くタイミングは重要になります。

特に生育環境での注意が必要で、春まきはトウ立ちしやすくなりますので、秋栽培がお勧めです。

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春菊の性質から見るポイントのまとめ

※重要なのはトウ立ちさせない事で、生育適温と光周性がポイント。

  1. 種の性質:好光性種子☞覆土は軽く!
  2. 発芽率 :55%☞種は多めに撒く!
  3. 発芽適温:15~20℃☞外れると更に発芽しにくい!
  4. 発芽日数:5~7日
  5. 生育適温:15~20℃☞高温でトウ立ち?涼しい方が良い!
  6. 光周性 :短日植物☞長日条件でトウ立ち?暗い方が良い!
  7. 光照度 :半陰生植物☞街灯や、電気の灯りでも成長?!
  8. 栽培日数:40~50日☞中葉種なら摘み取り収穫!

1)トウ立ち

トウ立ちとは

トウ立ちとは、植物が花芽をつけてしまう状態の事をいいます。

この状態でも美味しくいただけるのはアブラナ科の菜の花でお花やつぼみを食します。

トウ立ち

菜の花のお浸しはトウ立ちした物

同じ菜の花でも一般にコマツナや白菜は葉を食べます。収穫時期を外して花芽をつける(トウ立ちする)と葉が硬くなり味も落ちてしまいます。

また、ネギもトウ立ちをし、ボンボンのようなつぼみをつけネギ坊主と言われるの状態になります。

トウ立ち

ネギ坊主

トウ立ちの生物学的意義

一般にトウ立ちが意味する生物学上の意味は、栄養生殖が終了と、生殖成長(花芽形成)の始まりです。

植物も生物である以上、子孫を残さなければならなず季節の移ろいと共に自然にこのような成長段階に移行していくのですね。

家庭菜園ではトウ立ちしやすい?

ところで、私達にとってトウ立ちが意味するのは(おいしい時期の)収穫の終了です。

そして家庭菜園では、自然の摂理に反して、本来迎えるべき時期よりもこのトウ立ちを招いてしまう事があります。

春菊は、長日条件でトウ立ちをします。これは植物の生理現象である光周性によるものです。

春菊は一年のうち、春まき、秋まきの2回栽培できます。

ただ、春まきは、栽培が進むに連れて気温が高くなり、更に日が伸びるのでトウ立ちしやすくなります。

一方秋まきは、徐々に日が落ち、夜が長くなるのでトウ立ちしにくいと言われています。

ところが、家庭菜園や露地栽培では、窓から漏れる家庭の電気の灯りや、街灯の灯りも注意が必要になります。

こうした弱い光が長時間当たっても成長をしてしまうからですが、これは、春菊が、光照度(光補償点と光飽和点)から見ると、半陰性植物という比較的弱い光でも成長できる植物だからです。

早い段階でトウ立ちをさせない為には、種を撒く時期にも気を付ける事が大切です。

光合成から見る光とは

2)栽培適温

発芽適温と生育適温 15~20℃

発芽適温は、気温ではなく地温を表します。

※地温は気温より2~3℃低くなると言われています。

生育温度も重要で、高温(25℃以上)になるとトウ立ち(花芽分化)します。

私は関東に住んでいて、水耕栽培でもっぱらスポンジ栽培をしています。

9月に撒いた種はほとんど発芽せず、10月1日頃に撒いたものが順調に発芽しました。

シュンギク

10月12日 播種から10~12日くらい

10月まき

10月19日 播種後19日頃
※黒いスポンジの双葉は水菜

今年は温かいのか、10月1日頃に撒いたシュンギクの種が、早くて12日頃に初根し、遅いものでは29日頃になってようやく根が見えてきました。

春菊は発芽率が55%と元々低いので心配になるかもしれませんが、発芽を信じて待ってみるのも良いかもしれませんよ。

3)土壌栽培では苦土石灰を散布

酸性土壌に弱いので、苦土石灰をきちんと施してpHを調整します。また土の乾燥にも弱いので、こまめに水やりを行います。

水耕栽培での栽培スケジュール

スポンジ種まき

シュンギクのまき時(秋まき)

  • 寒冷地法:7月上旬~10月下旬
  • 温暖地方:7月上旬~11月上旬
  • 暖 地方:7月上旬~11月下旬

シュンギクの発芽適温は、一般には10~20℃と言われるようですが、品種によっては25℃でも発芽するものもあるようです。

発芽適温の温度は地温を指します。

地温は、気温よりも2~3度低いと言われていますので、私は気温を基準に種まきを始めます。

今回は、あらかじめ水耕栽培用のポットに切れ込みを入れたスポンジをセットして、お水で十分浸してから種を2~3粒撒きました。

シュンギク ほうれん草

緑スポンジ=シュンギク 黄色=ほうれん草

種の光反応

シュンギクは発芽をするためには光を必要とする好光性植物です。

水耕栽培では、スポンジ培地に種を撒く方が多いかと思いますが、播種直後は暗所において、翌日は明るい場所に置いておきます。

初根

10日前後で初根が見られます。

春菊 シュンギク

緑スポンジ=シュンギク  黄色=ほうれん草

10月28日現在の様子

10月まきシュンギク

シュンギクの収穫方法

収穫時期は播種後40~50日で収穫できるようになります。

大葉は抜き取り 中葉は摘み取り

大葉シュンギクは、関西以西で多く栽培されるもので、脇芽は少なく収穫はカブ元から行う抜き取り収穫(株張り型)です。

一方中葉シュンギクは脇芽が多く、収穫は脇芽を成長させながら行う摘み取り収穫(株立ち型)を行います。

摘み取り収穫は、本葉10枚ほどになったら下葉を3~4枚残して上の葉を摘み取ります。わき芽が伸びてきたら下葉を2枚ほど残して摘み取ります。

光合成から見る光とは

植物が効率よく光合成をおこなう為に必要な光の認識は、⑴光周性 ⑵光照度(光補償点と光飽和点)です。

光周性と光照射をシュンギクについて簡単に言うと、強すぎる光を光や、長すぎる光照射を嫌う植物であるという事です。

光周性による分類:長日植物

⑴光周性は夜間の長さが重要で分類され短日植物、長日植物、中世植物に分類されます。

  • 短日植物:シソ・サトイモ・サツマイモ
  • 長日植物:シュンギク・レタス・キク科・ほうれん草・ニラ
  • 中性植物植物:ナス・トマト

短日植物は、日が短くなると花芽分化する植物です。

代表的なのは、紫蘇で春に種を撒いて9月まで葉を摘み取り収穫し、下旬になって日か短くなると花が咲き、花シソを、その後実をつけて実シソを楽しみます。

これとは逆に春に種を撒いて夏に入り日が伸びると花芽分化をするのが、長日植物です。

また、日の長さに関係ないものが、ナスなどの中世植物です。

本来重要なのは、夜の長さですが、詳細についてはこちらの記事でもご紹介しています。

栽培失敗?!トウ立ちとは?紫蘇の光周性と限界暗期

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