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これだけは押さえたい塗料の選び方
ペンキと言うと、塗料の総称と思うかもしれませんが、実はペンキも塗料の種類の呼び名の一つであり、その分類は木部用塗料製品になります。 塗料の種類は用途や性質から見ると 屋外用・室内用、水性・油性の他、防腐性や防水・防虫性など実に多様です。 ですが、防腐塗料には防虫性や撥水性が含まれている事、防水性という考えは主に屋根などに生じたひび割れからの雨漏りを防ぐ或いは予防の目的の為に使用する塗料である事を知っていれば、大分選び方が絞られてきます。
DIYで使用するペンキの具体的な選び方
材質や仕上がりのイメージで塗料を選ぶなら
DIYで自分の作品をより良い物に仕上げたいのであれば、まず初めに以下1~3の項目について選定します。以下の他、防腐・防虫・防腐・防水などについて詳しく分類を知りたい方はこちらをご参照下さい。
- 木製品かそれ以外か…木製なら木部用塗料(木製専用塗料)になります。
- 木目を残すかどうか…木目をつぶしてカラーバリエーションを楽しみたいならペンキ(合成樹脂系塗料の総称)を、木目を生かすならステイン(木部着色剤)を選びます。
- 木製で屋外での使用かどうか…屋外での使用なら防腐防虫ステイン(木部着色保護剤)一択です。
- 塗料はその溶剤により水性か油性があります。臭いが少ない方を選ぶなら水性塗料を、耐久性を求めるなら油性塗料を選びます。
DIYにお勧めの塗料から選ぶなら
インテリア性、安全性、手軽さから選びます。
⑴インテリア性重視なら ステインがお勧め
0ステインは木目を生かした浸透タイプの塗料で水性と油性があり仕上がりが異なります。
水性ステインは、木にうっすらと絵具を塗ったような仕上がりの為、木目を残しながらもカラーを楽しむ事が出来ます。
溶剤は水ですがストレートで使用する事も可能です。
一般にステインには保護効果はないので、必要ならニスを塗りましょう。
水性ステインのお勧めはコチラ
オールドウッドウォーターベースコート 古びた木材の風合いを演出します。

カラーバリエーションが豊富
オイル(油性)ステインは、木目をより強調した風合いになります。
⑵工作・アート性を重視するなら ミルクペイント
原料がミルクで、クリーミーな色合いと伸びの良さが特徴です。百均で手に入るものもありますが、カラーバリエーションはやや少なめの16色です。
⑶手軽さを重視するなら スプレータイプがお勧め
刷毛やローラーなどの施行道具が不要で、さっと取り出せシュッと吹きつけるスプレーがお勧めです。
お勧めスプレーはこちらです。
クリエイティブカラー 仕上がりが良く、色々な素材に使用できます。日光や雨にも強く、屋外での使用が可能です。
水性多用途スプレー(水溶性アクリル樹脂塗料) がお勧め。 発泡スチロール、プラスチック、鉄、木、ブロック等色々な物に塗れるスプレーで、垂れにくく、綺麗に仕上がのが特徴です。ツヤありとツヤ消しがあります。
水性カラースプレーベーシック 匂いが少なく光沢のある仕上がりが特徴で、扱い易いタイプです。
屋外木材保護塗料なら 油性キシラデコールがお勧め
木目を生かすタイプでお勧めは。防虫防腐ステイン、キシラデコール、ノンロットです。
臭いが少ないのが水性ですが、耐久性があるのは油性です。
キシラデコール 耐候性、防虫防腐効果、美観、耐久性と全てにいて優れています。
単にステインと言う場合防腐効果はありません。こちらは水性防虫防腐ステインです。
ラティス・ウッドデッキは勿論、外板、屋外の未塗装木部にに最適です。
初めて塗るなら? いわゆる水性ペンキ
水性ペンキは臭いが少なく、塗り斑なく綺麗に仕上げる事が出来ます。
つやあり、艶消しの区別があります。また、今は多くの塗料で防腐剤(=防虫効果を兼ねるているもの)が含まれていますし、小さな物なら百均での取り扱いがある為お勧めです。
ペンキ塗り 基本的な塗り方
⑴準備するもの
- 作品 組み立てる前に塗りましょう。
- 塗料
- ペンキを入れる容器 移し替える前に必ずかき回すようにします。
- 刷毛又はローラー サイズは小・中・大を揃えておくのが良いでしょう。
- ビニールシート又はそれに代わるもの
- 手袋
刷毛を使用する場合の注意
①予め毛が抜けないように手で軽くしごいて毛並みを整えておきます。
毛が抜けているのを気が付かないで塗ってしまい、完成後に気が付く事もしばしばあります。そうすると取れなくなってしまいます。
ペンキを塗る直前の注意
水性ペンキは容器の中で成分が沈殿していますので、棒状の物で攪拌してから別の容器に移し替えて使用します。
※ペンキの容器に直に刷毛を入れて塗るのであれば、蓋より小さい刷毛を用意する事を忘れずに。
⑵上手な塗り方
①刷毛の持ち方は寝かしてしまうのではなく、板に対して垂直に持ちます。
②現在のペンキは塗り斑がほとんどないのですが、まずは多めに摂って全体を塗り、次に刷毛を一方向に定めて薄く広げる様に均一になるように塗ります。
即効性のペンキでも直ぐに乾くことはないので、丁寧にぬりましょう。
塗り残しをしない為に
塗り終わったらすぐに道具を片づけたくなりますが、塗り慣れないと意外に塗り残しがある物です。
また、完成していざ組み立てようとすると塗りにかすれが生じている場合もありますので、ペンキは一番最後に片づけるようにします。
対象物に塗ったペンキは、速乾性であれば1時間位のものもありますが、刷毛はそのまま洗わずに残しておいても毛が固まる事はありません。2~3時間くらいはそのまま使用できます。
ただ、塗り残しもなく、組み立ても全て終えて片づける時には、速やかに片づけましょう。綺麗に水洗いしたつもりでも、刷毛の上部に残ったまましまいますと、次に使う時にそこで固まってしまいます。
水性ペンキの混色について
混色をする事は可能ですが、同じ性質の物が良いでしょう。
絵具と異なり発色が思ったものと違う事が在ります。失敗を許さない作品であれば可能な限り端切れなどで発色を確認する方が無難です。
また、途中で混色した色が切れてしまうと、再び同じ色を作るのは難しくなります。余ってもいいくらいの量で作るようにして、色違いにならないように気を付けます。
丁寧に塗れば思った以上に使い切れるものですよ。
分解できない家具などの場合
刷毛やローラーで塗る場合、分解出来ない家具では、上下左右のつなぎ目の部位ではみ出してしまいますので、マスキングテープをきわに貼って塗っていきます。
マスキングテープも幅の狭いものから広い物までありますので塗装で使用する場合には太い物の方ががきれいにぬれます。また小さな刷毛も一つあれば便利です。
完全に乾いたらテープをはがして行きます。
皆さんも素敵な作品を沢山作って下さいね。
