目次
1.手作りアルバムは大切な方に贈りたい

チョコレートでお城(総重量7㎏)を手作りした時の作り方をアルバムに。お城の作り方はこちら。
誕生日プレゼントなら日常のスナップ写真集を、結婚式や定年退職、独立記念なら寄せ書き風アルバムを、子供の成長記録なら増えるアルバム風に手作りしてみませんか?
今はスマホでも簡単にデジタル画を撮影でき、高画質の写真を撮る事が可能になりました。
動画や写真もその場で編集出来ますし、それを瞬時に多くの友人と共有する事が出来る様になったのは本当に画期的な事と思います。
ですが、アルバムのようにちゃんとした表紙を付けたり、その時のコメントをいれたアルバムをもらったら嬉しいですよね?
私は、友人への記念写真は卒アルを意識してカードサイズのものを手作りしています。
それがなかなか好評を博していますので、今回その作り方をご紹介したいと思います。

表紙はメッセージカードを使用
もっぱらメッセージカード(又ははがき)サイズで作りますが、勿論A4サイズでもできます。
上のアルバムはミニカードで作ったミニミニアルバム(左)と普通のメッセージカードで作ったプチアルバム(右)です。
メッセージカードを表紙にする事でお洒落感が数段増すのと、市販のメッセージカードのサイズに合わせれば、もっと小さなミニミニアルバムなんかも作れますので、お手軽なプチギフトとして喜ばれるサイズ感です。
とにもかくにもまずは、場面に応じたサンプルでイメージを確認して、後半で作り方をご紹介していきます。
祝いの場は勿論、悲しみが癒えて故人を忍ぶ心の整理がついた方がいらっしゃたら、心を込めて素敵な写真集を差し上げて下さい。
2.ExcelとWordどっちが便利?
WordもExcelも基本操作は一緒なのですが、写真の加工はWordの方がしやすいと思います。
なので、まずは、ワードで写真加工をマスターしましょう。
Excelは、より簡易なものを作る場合、また次に紹介するサンプル4の万年カレンダーはエクセルでの作成になります。
いずれにしても完成後には、テンプレートにして保存しておく事をお勧めします。
3.サンプル紹介
サンプル1 誕生日には日常のスナップ写真で
誕生日に贈るアルバムなら1ページに2~3枚(又は見開き1ページに6~7枚)の写真を編集して、数ページで作れる簡単なアルバムを。
手間が少なく、自作製本もテープで貼るだけだから超簡単。
サンプル2 大好評!祝いの記念写真は寄せ書き風に
結婚式や退職・独立記念などお祝いの場面なら写真付きメッセージカードを作って、コメントを一人一人に書いてもらいましょう。集合写真は見開き一杯のレイアウトがお洒落。
写真と枠組みや文字用のアウトラインを予めA4サイズに作っておき、切る前にコメントを入れてもらえるように頼んで後日回収します。
結婚式なら受付時にお願いしても良いかも知れませんよ。
回収したら失敗に備えてスキャンはしておくと良いでしょう。
A4のまま製本するもよし、回収後に裁断してA6サイズで製本するもよし。お好みで。
ページ数が多くなる場合家庭用製本機で本格的な本に仕上げる事も出来ます。
大好評なのは保証付き。
私は、いつも、「今までもらった中で一番うれしかった」と言ってもらえてます。
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サンプル3 成長記録なら増えるアルバム風に
子供の成長記録なら人物写真だけでなく、その学年に配布された資料や運動会でのお弁当のレシピなどもページに入れておくのを忘れないで下さいね。
資料はスキャンしてデジタル化し写真やコメントと共に学年ごとに編集し、その都度足していきましょう。
スキャンの良さはサイズを変更できる事なので、PC上いくらでも写真や資料を挿入できます。
こまめに作れる方なら継ぎ足せるように。
一気に1冊作るなら家庭用製本機で作成がお勧め。
写真もプリントも書類も高速スキャンでデジタル化するならスキャンスナップがお勧めです。
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サンプル4 季節の行事はカレンダーに
私の一推しです。
Excelには、既存の万年カレンダーがテンプレートにありますが、残念ながらイラストなどをカスタマイズする事ができません。
ですが、オリジナルの万年カレンダーは、Excelで意外と簡単に作れるので、季節のとっておきの一枚は、是非カレンダーにして楽しんでいただきたいと思います。
A5サイズで、半分はカレンダー、半分は写真の挿入部になります。
挿入する写真は12~24枚が適当で、テンプレートを作成しておきます。
あとはプレゼントごとにファイルを新規作成して、写真の入れ替えさえすれば出来上がりです。
超簡単なのに、お友達には”すごい”と言われることうけあいです。

万年カレンダー:月を変えれば自動で日にちも変わります。
作り方は【プチギフト】エクセルで印刷 お洒落なアルバムカレンダー~でご紹介しています。
写真加工の基本操作は、この記事で詳細にご紹介していますので
まずは、ここで写真加工を抑えてから、カレンダーにお進みくださいね。
4.wordで作る写真集の作り方
サンプルを見終えたところで、ここから作り方をご紹介します。
今回作るアルバムはwordのテキストボックス機能を使用します。
テキストボックスを使うと、ページの好きな位置に好きな角度で写真や文字を挿入できますし、枠や写真の簡単な加工も可能なのでポップな印象に仕上がります。詳細は後ほど。
また、テキストボックスを使用すると後から写真や文字の配置を変える時に移動が楽なのでお勧めです。
では早速作っていきましょう。
1)必要な物
- メッセージカード(はがきサイズ) 1枚 ※写真集の表紙と裏表紙にします
- デジタル写真
- 写真印刷用紙 ※両面又は片面印刷用紙ですがA5サイズで作成・印刷します。初めからA6(はがき)サイズで作成・印刷しても構いません。
- ハサミ又は家庭用裁断機 印刷したA5用紙は中央で切ってA6サイズで製本します。
- テープ又は家庭用製本機 ※製本で使用。テープはセロハンテープではなくきれいに貼れるタイプのものがお勧めです。 閉じる枚数が多い場合は家庭用製本機が便利。
- 片面印刷用紙を使用する場合は両面テープ
- 厚紙やマスキングテープ 背表紙を作ります。
2)作成手順の確認
詳しくは後述しますが作り方の大まかな手順は以下の様になります。
⑴ wordwを起動して用紙設定をする。お勧めはA5かはがきサイズ
⑵ ツールのテキストボックスを使用しその中に写真を挿入する。
⑶ 写真や文字を挿入したテキストボックスをページに配置する。
⑷ ⑵⑶を繰り返し必要なページ分を作成する。
⑸ 印刷して、中央をハサミ(又は家庭用裁断機)で切る。
A5サイズを半分に切るとメッセージカードサイズになります。切るのが面倒な場合は予めメッセ―ジカードと同じ大きさの用紙を用意します。
※家庭用裁断機については後述
⑹ ページを合せて小冊子にし、テープ(又は家庭用製本機)で製本する。
※家庭用製本機については後述。
⑺ メッセージカードで表紙と裏表紙をつける。
⑻ マスキングテープや厚紙などで背表紙を作って出来上がり。
5.写真の加工とページレイアウトの仕方
1)wordwを起動して用紙設定をする
用紙の設定の仕方 お勧めサイズは?
①『レイアウト』の項目から『サイズ』をクリックし好みの大きさを選びます。
- A4サイズなら卒業アルバムの様なサイズ感になります。
- お勧めはA5サイズでの作成 ※A4の1/2サイズ
A5は横にして見開きにすると片側がA6サイズになりますので、表紙がメッセージカードの大きさに丁度良くなる為お勧めです。
又写真のレイアウトも綴じ目に配置でき、写真枚数や文章を多めに挿入する事が出来ます。但し、両面印刷で製本する場合にはレイアウトにコツが必要です。詳しくは後述で。
②余白は『狭い』に設定しますが、無視でもほぼ問題有りません。
2)テキストボックスに写真を挿入する。
ワードでは、用紙に直に写真を挿入せず『テキストボックス』というツールを使ってそこに写真を挿入します。
テキストボックスの作り方と写真の挿入の仕方
①左上の項目選択を『挿入』に合せます。
②その下段の右方に『テキストボックス』があるのでそれをクリックし、『横書きのテキストボックスの描書』を選択します。
③アイコンが十字に変わったら、ページ内を適当にドラッグしてボックスを作ります。
ボックス内への写真の取り込み方
ボックス内のカーソルの位置に写真が取り込まれます。配置はいつでも変える事が出来ます。
④ 『画像』という項目をクリックし画像の挿入元を選びます。
今回は、word編集をしているPCに取り込まれている写真を使用しますので『このデバイスから』を選択し、データの保存場所を開いてお目当ての写真を取り込みます。
➄ 画像が挿入出来たら、テキストボックスのサイズを写真の大きさに合わせます。
枠上の丸い部分を左クリックしながら写真に合せます。
テキストボックスの外枠は、写真の配置を完成する時に消しますので、それまではボックス枠を表示させたままレイアウトをしていきます。
初めに枠を消すと、写真そのものの枠と区別がつかなくなり移動させるときに手間がかかる為です。
初めに言ったように、写真をそのままwordに貼ると、ワードのページの文字位置(カーゾル位置)で写真が挿入されるため、配置換えやコメント挿入が困難になるからです。
3)取り込んだ写真の加工をする。
どんな加工ができるの?
写真そのものの加工はイラスト用のソフトを使用しなければなりませんが、手間がかかるので、今回は、wordのみで出来る加工の仕方をご紹介します。
主な加工のタイプは スタイルの変更 枠の作成・色の変更、写真サイズや角度の変更です。
例1 写真のスタイルを変える
wordではスタイルのタイプは全部で28種類あります。下のサンプルは一例になりますが、大きさや角度、レイアウトを変えるだけでポップなイメージに仕上がります。
① テキストボックスに挿入された写真の上を右クリックして『スタイル』から好きなタイプを選びます。
例2 写真に枠を作る
写真の枠線のタイプや色を変えます。※テキストボックスに枠を付けてもお洒落。
① 写真の上を右クリックし『図の書式設定』からペイントツール(バケツ)を選択します。
④ 『塗りつぶし』の項目を単色にし、色を選びます。
➄ 『線』の項目を単色にし、色と幅を選びます。
個人的に二重線の黄土色が好きなので『色』を黄土色に、『二重線/多重線』の中から二重線を選び『幅』を7point前後に合せます。
例3 写真のサイズや角度を変える
ア)写真のサイズを変える
写真そのものの大きさを変える場合、写真上をクリックし右下の角を内側にドラッグすると、縦・横の比率を変えないでサイズ変更できます。※注意:下の図はトリミングの場合です。
写真の余計な部分を切り取る場合(トリミング)、トリミングしたい写真上を右クリックし、『トリミング』を選びます。画像の残したい部分が残るように、黒い線でサイズを調節します。
イ)写真の角度を変える
テキストボックス上をクリックすると、上に角度を変える為のピンが表示されますので、これをクリックしながら好きな角度に合せます。
下の画像は右に傾けたもの。
写真の加工が分かったら実際にページにレイアウトしてみましょう。
4)ページ内に写真をレイアウトする
片側1ページに配置する写真は2~3枚、見開き1ページでの配置なら7~8枚、集合写真なら見開き一杯がお勧め。
① 1個のテキストボックスに1枚の写真を挿入し一枚目を配置します。
② 2個目のテキストボックスはサイズを変えて作って写真を挿入し、1枚目の適当な位置に好みの角度で重ねます。
② 写真の重なり部分(矢印部)を透明にするため、テキストボックスを『塗りつぶしなし』にします。
※ テキストボックスは通常余白が白で塗りつぶされていますので、この部分を透明にし下の写真が透けるようにします。
5)文字を挿入する
テキストボックスに直接文章を入力する場合
好きな位置に好きな大きさのテキストボックスを作成し直接入力します。
飾り文字を挿入する場合
リボンや吹き出しなどを挿入できます。
① 『挿入』の項目『図形』から『星又はリボン』を選択します。色々あるので好みのものを選びます。テキストボックスを作る要領で左クリックしながら大きさを調節します。
② 好きな図形が表示されたら色やサイズを編集します。
※ 厚みや長さの編集は、黄色の丸い部分(赤丸で囲まれている部分)で調節出来ます。
③ 色の編集をします。
図の上をクリックし『塗りつぶし』から色を選びます。単色、グラデーション、テクスチャなあど色々あります。テクスチャもお勧めです。
④ 文字を書きます。
図の上をクリックすると図形の中に文字を入力出来ます。好きな文字色に合わせていきます。
➄ テキストボックスの枠を消します。
テキストボックスの枠の上をクリックし『枠線』から『枠線なし』を選びます。
この一連の作業を繰り返して必要なページを作れば終了ですが、レイアウトの上で注意しなければならない事があります。
注意 見開き1ページをレイアウトする場合
⑴ A5サイズの用紙で、見開き1ページとしてレイアウトをする場合、両面印刷の場合と片面印刷の場合で若干手間が異なります。
少しややこしいので、コピー用紙を使って作りたい本の枚数を意識して、実際にページ(番号)を隅に書いてサンプルを作り、試しに配置を確認すると良いと思います。
両面印刷で製本する場合
仕上がりの枚数が多いアルバムなら両面印刷の方が向いています。
ただし、見開き1ページとして写真をレイアウトする場合には、印刷するページの順番に注意が必要です。
写真レイアウトは、word上のページの順にすると思いますが、製本は中央を切って本にする為、両面に写真を入れると、つなぎ方によってはつじつまが合わなくなります。
下図のように、ワード上のページでは、偶数ページなら中央に写真が配置されても見開き1ページとしてつじつまはあいますが、奇数ページの場合見開きをまたいで写真配置をすると、製本時に見開きの辻褄が合わなくなりますので、片面のみに写真が納まるようにレイアウトをします。
両面印刷で製本する場合の注意
- ワード(word)上の奇数ページ=ここに見開きページを挿入する事はできません。中央をまたいで写真を配置すると製本時に辻褄が合わなくなります。
- ワード(word)上の偶数ページ=中央をまたいで写真を配置しても見開きページのつじつまは合います。
- とにかく簡単に作りたい場合=用紙設定をはがきサイズにし、見開きページは挿入せず片側に収まるように写真を配置して両面印刷で印刷して製本する
片面印刷で製本する場合
枚数の少ないアルバムに向いています。
片面印刷用紙では、印刷した2枚(ページ)の用紙を裏面で両面テープで貼り合わせる為、辻褄が合わなくなる事はありません。
両面を貼り合わせるという手間はありますが、印刷する枚数が少ない場合はこちらのほうが良いでしょう。
6.印刷をして中央を切る
印刷をしたら中央を裁断し、ページを合せておきます。
※この画像は本を切っています。赤丸の部分がカッターです。
片面用紙で印刷した場合、両面テープを使用して裏同士のページを合せます。
7.テープ又は家庭用製本機で小冊子にする
① 切り離した用紙が見開きになるように左右を合せてテープでとめ、次ページもおなじように中央をテープでとめ本の形にします。
セロハンテープよりテープの貼り目が分からないというテープが百均などにありますので、なるべくそちらをご使用ください。

切り離した部分をテープでとめています。
表紙をつける前に冊子の形にします。
8.表紙・裏表紙・背表紙を付ける
① 表紙と裏表紙を作ります。
メッセージカードを中央で切り離し、其々表紙と裏表紙にします。
表紙や裏表紙は両面テープで冊子に張り合わせますが、その前に背表紙部の凹凸が気になる場合は、②で処理をしてから表紙を貼ります。
②背表紙部の凸凹を処理します。
背表紙になる部分が凸凹している場合、気になるなら表紙を貼る前に背表紙部だけ厚紙で形を整えます。
※ カードに付属の封筒を厚紙代わりに使用すると良いでしょう。
③ 背表紙にマスキングテープを貼ります。
背表紙の処理をしたら、表紙や裏表紙を貼り、マスキングテープで表紙に少しかぶせるように綺麗に張ります。
※枚数が少ない場合や凸凹感が気にならなければ、直接マスキングテープを貼って出来上がりです。
手作りアルバムに沿えるギフトなら名入れギフトもお勧め。
9.家庭用製本機で製本する場合
ページが多い場合には家庭用製本機を利用するのがお勧めです。
こちらの器材では、A4サイズ又はA5サイズの表紙が付いてきますのでそれを使用出来ます。
この場合、家庭用裁断機もあった方が良いでしょう
10.スナップ写真はデジタル化するのが最適
昔のスナップ写真はアルバムに保管されている方も多い事と思います。
ですが、結婚式のように大量に撮りためた物は整理しきれずビニール袋にいれたまま、なんて事はありませんか?
未整理の大量のスナップ写真は、スキャンスナップで一斉に取り込むのが断然楽です。
また、このスキャンスナップは本を取り込む事も出来ますので、捨てられない本をデジタル化(本の自炊)することが出来ます。
自動で高速キャンしてくれるので表紙のついたデジタル書籍が完成します。
スキャン後はスマホに取り込んで管理できるのでいつでも読めとても便利です。
ただ、スキャンスナップで本の自炊をする場合、前準備として本の背表紙を裁断してばらさなければなりません。
背表紙を切らないスキャナーのお勧めはこちら
アルバムづくりや、本の自炊をする機会が多い方はそちらもあった方が良いでしょう。
※こちらの記事もお勧めです。