春菊の栽培スケジュール

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春菊の種類

春菊は葉の切れ込みにより以下の様な分類があります。

  • 大葉種 葉は大型で切れ込みは浅い。中葉種より葉が柔らかく苦味が少ない。
  • 中葉種 切れ込みが深い。国内で最も栽培が多い品種。
  • 小葉種 葉が細めで切れ込みが多い。収穫量が少なくトウ立ちも早い

中葉種は更に側枝が出にくく茎がのびやすい株立ち型(脇芽を収穫するタイプ)と根元から側枝が出る株張り型(株ごと収穫するタイプ)があります。

春菊の特徴・性質

⑴種の光反応性と発芽適温

好光性種子の為発芽には光が必ようになります。発芽適温は 10~20℃、生育適温は 15~20℃です。

⑵光周性と花芽形成(トウ立ち)

春菊はキク科の長日植物で、日長が12時間以上で、高温にさらされるとトウ立ちします。トウ立ちすると葉が硬くなり収穫できなくなりますので、春まきの場合には注意が必要です。

⑶病害虫 

春菊は一般に病害虫が少なく栽培しやすいと言われています。コンパニオンプランツとしての利用ができますのでアブラナ科の野菜と共に栽培する事もお勧めです。

栽培方法

⑴土づくり

プランターや育苗ポットで栽培する場合

①プランターサイズは20×65×20㎝の標準タイプを使用します。

➁土はそのまま使用できる培養土がお勧めです。

※培養土と腐葉土の違いについて 

露地栽培の場合 

①種まきの3週間前に堆肥を、2週間前に石灰を入れて耕しておきます。

➁元肥は多めに施します。お勧めはぼかし肥です。

これは、米ぬかや油粕などの有機肥料を土やもみ殻に混ぜて発酵させたもの(土に肥料を混ぜてぼかした事が名の由来)で、根圏(有効)微生物の増殖により病害虫の発生を抑制します。 

⑵種の播き方

①種をまく前に土を十分湿らせておきます。

好光性種子の場合 発芽には光を必要とするので覆土を薄くしますが、水やりによって種が流れ出るのを防ぐため、予め土に水をまいてから土をかけてあげます。

➁条間20~30㎝で播き溝を作り条まきします。覆土をしたら鎮圧します。

⑶間引き・追肥・土寄せ

①基本的に発芽後より適宜間引きを行いますが、品種により間引きのタイミングが異なります。

  • 【株立ち型】 脇芽を収穫する品種では間引きをしながら収穫していきます。
  • 【株張り型】 根を抜いて収穫する品種では間引き終了後に収穫します。

➁株間は、1回目は本葉が1~2枚頃に3㎝、2回目はその1週間後に5~6㎝に、3回目(最終的)に10~15㎝になるように間引きをします。

③2回目の間引きの後に追肥をします。目安は30g/1㎡です。

④間引きの後は株が倒れないように株元に土を寄せます。

病害虫対策

病害虫は少ないと言われていますが、湿度が高い時期は発生しやすいので早めの防除が必要です。

⑴春菊の代表的な病気

  • ベト病
  • 炭素病(6~10月)
  • うどんこ病
  • 灰色カビ病

この4つの病気は、糸状菌(カビ)が原因です。

糸状菌の特徴糸状菌(カビ菌)によって引き起こされる病気です。高温・多湿を好むため多くの植物で感染が見られます。この内ベト病は肥料不足によっても発生します。
代表的な病気うどんこ病・灰色カビ病・ベト病。
感染経路風や雨で飛来した胞子が植物体の表面に付着して感染・発症します。
侵入経路は直接、或いは気孔や切り口・傷口などの開口部になります。
主な症状被害を受けた部位に変色・変形・腐敗などが見られ、進行によって株全体が侵されて行きます。
一般に感染すると生育不良や食味低下、株の枯死や他の株への感染を認めます。
有効薬剤1.予防薬剤 散布して植物体の表面を保護し、感染の予防をします。
  ①ダコニール1000 ➁オーソサイド水和剤800 
2.治療薬剤 薬剤を使用する事により既に植物体内に侵入した病原体に効果を発揮します。※感染部を元に戻すものではありません。
  ①ベンレート水和剤 ➁モスピラン・トップジンMスプレー ➂サプロール乳剤 等
種類⑴発生時期 ⑵好発野菜 ⑶症状 ⑷対策 ⑸有効薬剤 
うどんこ病⑴4~11月に発生するが6~9月に顕著にみられる。室内では通年。
⑵ほぼすべての植物で見られる。
⑶初期は、全体がうっすら白くなるが、次第に濃くなりうどん粉をまぶしたような状態が株全体に広がる。
⑷うどん病を引き起こす菌には種類があるが、同じ種類にしか感染しないものがほとんどであり、同じ種類の作物を近くに並べないようにする。窒素肥料を好む為、適切な量の施肥、入念な土づくり、マルチングや風通しの良い環境を作る事を心掛ける。
⑸ダコニール1000 
ベ ト 病⑴春から秋にかけて発生する。
⑵ダイコン・キュウリ・キャベツ・カボチャに発生しやすい。
⑶葉脈にそって角型の葉紋が出来るが、葉裏にもカビが発生する。
⑷事前の土づくりやマルチングの実施・葉裏に防除剤の散布
⑸ダコニール1000 オーソサイド水和剤800 
炭 疽 病⑴6~10月の高温多湿(特に20~30℃)の時期に発生しやすい。
⑵ほぼすべての植物に見られる。
⑶葉が枯れて生育不良となり、感染部は回復はしない。
⑷事前の土づくりやマルチングの実施・葉裏に防除剤の散布
⑸モスピラン・トップジンMスプレー・ダコニール等
灰色カビ病⑴3~7月・9~12月に発生する。多湿・20~25℃の環境を好む。
⑶発症すると水が浸みたような模様が花びら、葉、茎に出現。進行すると株全体が褐色に変色して枯死する。枯葉、弱った株に感染しやすい。
⑷水はけが良く、風通しを良くする。感染部は回復しない為切り取って処分。初期なら薬剤散布が有効だが、株全体に拡大した場合は株ごと処分。カリウムを好まない。
⑸ダコニール1000 オーソサイド水和剤800 
萎 黄 病⑴高温期に多発する。
⑵イチゴやアブラナ科、小松菜、ほうれん草、レタスなど。
⑶主に根から侵入し上に上がる。葉は下葉から黄化し、次第にカブが萎れて行く。連作障害を起こす菌。⑷連作は避けること、発病株は処分し、一度発生したら土壌消毒をする。
⑸ベンレート水和剤
萎 凋 病
       
⑴地温が高い時期に好発する。 
⑵エダマメ・シシトウ・トウガラシ・ネギ・ピーマン・ホウレンソウ 
⑶下葉から次第に黄化・萎縮し、進行すると株全体の葉が黄化して枯れて行く 
⑷土壌づくりをしっかりし、マルチングの実施。連作をしない。
⑸ベンレート水和剤

⑵具体的な対策

①発生の予防

未然に発生を抑える事、感染の拡大を防ぐ事が重要になります。

糸状菌、つまりカビ菌は、一般的に乾燥した環境を嫌いますので土づくりから予防を心がけます。

特に1.入念な土づくり、2.適切な間引き、3.発症株の処分をすることは常に念頭に置いておきましょう。

1.入念な土づくりとは 

  • 未熟な堆肥の使用はしないようにします。
  • 窒素過多は菌に対しても養分になりますが、べと病では肥料の不足によっても引き起こされますので、元肥は適切に施します。
  • 泥はねが原因となって感染する事も多いので、水はけの良い土を使用したり、マルチをかけるなどの予防策が有効です。

2.適切な間引きとは

  • 株が混雑しないように間引きをしたり、収穫を早目にするなどして風通しの良い環境を作る事も大切です。
  • またある種の菌は同種で感染を拡大しますので、同じ種類の作物の密植は避けるようにします。

3.発症株の処分とは 

  • 感染部位は摘み取って処分します。この際、土に落としたり残してしまうとそこから新たに拡大・感染してしまいます。
  • 感染が全体に及んだら、全て廃棄します。
  • 収穫後には土壌は消毒剤を用いて処理を行います。

感染が拡大しますので、きちんと処分する事が大切です。

➁おすすめの予防・治療薬

感染予防におすすめの薬剤

感染したときにおすすめの薬剤

簡易スケジュール表

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