水耕栽培 失敗例 徒長したリーフ・サニーレタス 救済栽培

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はじめに

結球しないレタスの事を一般にリーフレタス又はサニーレタスと言います。

植え付けから約30~40日で収穫が出来るので栽培期間は短く、家庭菜園で人気の野菜の一つです。また、根を浅く張る為、容器が場所をとらないので水耕栽培でも人気があります。

栽培しながらかきとり収穫が出来るのは嬉しいですし、サニーレタスのカラーは、清潔感のある白い容器で栽培すれば窓辺のインテリアとしても効果的でしょう。

半日蔭の様な場所でも栽培が可能と言われていますので、初心者の方にも接しやすく私もよく栽培しています。

徒長したリーフレタス

4月21日に播いた種が36日目を迎え、葉が大きくなりましたが、この株と同じころに播いたリーフレタスが、全く違う経過をたどりましたので、今日はその事をご紹介したいと思います。

まずは成長が良い方をご覧ください。

  • 栽培環境:南から南西の窓辺
  • 日照時間:AM7時~PM2時 自然光(約7時間)

もう一方のものです。このカップの中に二株有り、一株の本葉は4~5枚くらいです。

  • 栽培環境:東の窓辺
  • 日照時間:AM6時~10時半位(約4~5時間)

 

半日蔭で育つと言えども、ある程度の条件は必要な様です。

徒長の主要な要因は ①日照不足 ➁水分過多 ③栄養過多 で、特に①日照不足は最も大きな要素である事は、『初めての種まき~失敗の原因 徒長とは~』でお話しいたしました。

日照不足による場合、日当たりの良い場所に移動する事は最も効果的な対処法ですが、レタスでは、どうやらそれは違うようです。

分かってきた事を整理し、このレタスの救済栽培に生かす為にも改めてリーフレタスの適切な栽培環境を振り返ってみます。

適切な栽培環境とは

1.レタスの性質

レタスはキク科のアキノノゲシ属に属し以下のような性質があります。

性質特徴
種子は好光性発芽をする為には光が必要
光周性は長日植物日照が長すぎると花芽形成(トウ立ち)する
光強度は25KLX半陰性野菜で太陽が大好きというわけではない

⑴好光性種子である

種の種類には好光性種子と嫌光性種子の2種類があり、好光性種子の場合には種まきの際に土をかける(覆土)作業は必要ありませんが、水やりで種が流れないようにします。

⑵長日植物である 

生物の生理的現象は明期(昼間)と暗期(夜間)によって異なる反応を示し、これを光周性といい、植物は、短日植物・長日植物・中性植物とに分けられます。

レタスは長日植物ですので、日照時間が長くなると花芽形成してトウ立ちをします。※厳密には高温・長日で花芽形成をします。

光周性と限界暗期

分類短日植物(短日条件)長日植物(長日条件)中性植物
暗期の長さ限界暗期より長くなると花芽形成する(日照は短い)限界暗期より短くなると花芽形成する(日照が長い)暗期の長さに関係なく一定の大きさで花芽形成する
代表的な植物アサガオ・コスモス・イネ・キク・オナモミ・シソアブラナ・ダイコン・コムギ・レタスエンドウ・トウモロコシ・トマト・ナス
開花の時期真夏から冬にかけて開花冬至後から夏にかけて開花
ポイント重要なのは連続した暗期の長さであり、限界暗期以上の暗期がなければ花芽形成はしない。

光周性とトウ立ちについての詳しい内容は、『栽培失敗?!トウ立ちとは?トウ立ちしたらどうなるの?』をご参照ください。

⑶半日蔭を好む植物である

サニーレタスは、冷涼な環境を好みますので、栽培場所は日向若しくは半日蔭の場所を選びます。

半日蔭とは

半日蔭とは、一般的には午前中など一日の内で数時間だけ陽が当たる場所や木漏れ日が差す場所などを言います。ですが、これは『半日日陰になる』という日照時間を意味するものではなく、厳密には光量が50%遮られるという意味合いを持つようです。

そこで、半日蔭で生育される植物の理想的な環境、つまり半陰性植物が光合成を行う為に適した環境と言える必要な条件を見てみましょう。

強すぎる光は逆効果(光阻害)

多くの植物は光合成を行いながら成長していきます。そのために必要な光の強さがルクスで表され、光飽和点を超えると光合成量が低下し成長に影響を与えます。

光飽和点は植物によって異なり、サニーレタスの場合には25000lx(ルクス=25Klx)という比較的弱い光の下で光合成が行われます

このような植物は半陰性植物と呼ばれ、強すぎる光を当てると反って逆効果になり(光阻害)、葉緑体成分が酸化・損傷を受け葉は黄化してしまうのです。

このことは陰性植物にも当てはまります。陰性植物は陽性植物よりも光合成速度が低い為、陽性植物と同等の強度の光を当てると光過剰状態となります。

しかし注意しなければならないのは、この光阻害反応が、単に強光下にある時だけに引き起こされるものではなく、乾燥や高塩分土壌で起きる気孔開閉の抑制、低温がもたらす光合成への影響など、環境条件によっても招かれてしまう、と言う事です。

その為、光阻害反応(又は光過剰状態)は総合的に判断しなければなりません。

弱光下で栽培する場合

レタスでは強い光と弱い光を2~4時間ごとに交互に与えると成長が促進する事が分かっています。

また、弱光下では、日照時間が長い方が光の総量が増える為葉は大きくなります

水耕栽培などで日照時間の不足を感じる場合には、蛍光灯の光を与えたり、特に赤色を好むので、赤色LEDライトの利用も有効と言えます。

徒長したリーフレタスの経過

5月27日 播種後36日目

一カップの中に2株入っていたのを個別にし、南から南西の窓に移動しました。どちらも根の状態はあまりよくなく、流水で洗い綺麗にした処ですが、根はあまり残りませんでした。

①1株目  本葉は5枚くらい

➁ 根の洗浄前                ③ 洗浄後

④2株目     

洗浄後根はほぼなし

6月2日 移動後6日目(播種後42日目)

どちらも葉に張りが出るようになりましたが、成長するかは分かりませんでした。

 垂れ下っている葉はその後除去しています。

6月6日 移動後10日目(播種後46日目)

1株目は葉が多きくなりましたので、ペットボトル容器を500mlから2Lに変え、不織布の水切りシートを敷き遮光の為にハイドロボールを入れました。

①1株目  根はシートがある為見えませんでした。

➁2株目   大分根が出ました。

 コチラは当初から経過の良いレタスです。

以上でリーフレタスの徒長については終りになります。

おまけ 栽培スケジュール簡易表

リーフレタスは連作障害を起こす野菜の為、キク科の野菜を2年以上育てた事のない場所に植えなければなりません。

徒長したリーフレタスの今後の経過についてはこちらの記事に追記していきます。

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