初めての家庭菜園~露地栽培・プランター栽培・水耕栽培の特徴~

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家庭菜園の形態を知る

家庭菜園を気軽に始めたのに、いざ栽培方法を調べてみたら以外に手間がかかったり、言葉が分からなかったり、テキストと同じように栽培しているはずなのにうまくいかない、なんてことは案外多いものです。なぜ、このようなことになるのか、その答えの一つには、自分に合わないタイプの栽培をしている事があるからなのかもしれません。

家庭菜園の形態を大きく分けると、ベランダや庭先でのプランター栽培、室内での水耕栽培、畑で本格的に露地(土耕)栽培という事になると思いますが、野菜にしろ栽培形態にしろ自分の生活に適したものを選ばないと結局難しくなってしまいます。

野菜にも栽培しやすいものとそうでないものがありますので、まずはそのタイプを念頭に入れて置くのが良いでしょう。

野菜の種類は葉菜類、根菜類、果菜類に分けられます。葉菜類は手入れが少ない分比較的栽培しやすいと思いますが、果菜類は枝の整枝や水やり、追肥、病気の発生といった具合に手間はかかります。

また必要な道具も野菜により異なりますので、まずは自分にあった家庭菜園の形を考えてみましょう。

プランター栽培について

プランター栽培では畑や庭など広いスペースを確保出来なくても、軒先やベランダで植物のお世話が手軽に出来るので初心者の方の入り口としても人気です。収穫時には、窓を開ければ自分で育てた野菜を必要な分だけ採れるのですから、ささやかながら自給自足気分を味わう事も出来ます。

露地栽培に比べれば収穫量は劣りますが、条件によってはむしろ収穫量を上げる事など、あなたの腕次第かも知れません。

プランター栽培のメリット 

  1. 天候の影響を受ける事が少ない。
  2. 栽培用に調整された土(培養土)を購入出来る。
  3. 必要物品を百均で揃える事が出来る。
  4. 野菜によっては初期費用を抑える事が出来る

⑴ 天候の影響を受ける事が少ない 

畑や庭で定植して栽培するのとは異なり、移動する事が出来るプランター栽培では台風の暴風雨、害虫などの大量発生を受ける事が少ないと言われています。

事前に安全な場所に避難したり、日常の中で観察が容易なため病害虫の発生を早期に発見出来るからですね。

⑵ 培養土を購入して気軽に始める事が出来る 

土壌栽培が基本になりますが、植物を栽培する上で最も重要な要素の一つに『土づくり』があります。

野菜は、土に種を播けば育つものではなく、『野菜に適した土』に種を播かなければなりません。そうした土が、『培養土』(総称)として販売されているので少量から購入出来手軽に始める事が出来ます。

⑶ 必要な物を百均で購入できる。

栽培する野菜にもよりますが、小さいものから中程度の物であれば、プランターは勿論、土を始め肥料、害虫予防グッズ、ジョウロ等必要最小限の物はほぼ全てそろえる事が出来ると言ってよいでしょう。

⑷ 3つの形態の内、初期費用を最も少なく済ませる事が出来る

何かを始める際には費用を考えてしまうのは当然ですね。何も知らないまま手を付けると結局失敗のフォローの為に後から後から購入せざるを得ない事は物事にはつきものです。

祖の様な事を踏まえ、百均で必要最小限の物を全て購入したとしたら、最も費用を押さえられるのはプランター栽培でしょう。

とにかく「まずはやってみたい、費用を押さえたい」と言う方はプランター栽培から始めるのがお勧めです。

プランター栽培のデメリット

  1. 土の量に限りがある為、株の大きさが限られる
  2. 水やりの管理には配慮が必要
  3. 害虫が多少発生する。

⑴ 土の量に限りがある為、株の大きさが限られる。

ここで言う株とは植物体のことを言います。

根がどこまで伸びて行くかという事と植物の大きさがどこまで成長するかという事は比例関係にあります。大きな植物になれば、それを支える為に根も大地の中で逞しく育たなければなりません。

鉢植の植物が鉢替えをするのはその為ですね。

プランター栽培の多くは、直播きか、ポット育苗後に苗を植え付け収穫までを行いますので、最終の容積は予め決められています。なので、プランターの大きさに適した植物の栽培に限られるのです。

⑵ 水やりの管理には配慮が必要

プランター栽培では、水はけをよくするために底石を引いて土を入れますが、それでもプランターの中では加湿傾向にあるため、根腐れしやすいと言われています。

⑶ 害虫が多少発生する。

土がある以上虫の発生を皆無にすることは不可能でしょう。少なからず害虫は発生しますので対策は講じる必要はあると言えます。

プランター栽培で必要な物

  1. 苗又は種
  2. プランター
  3. 支柱
  4. 寒冷紗
  5. 野菜用培養土・肥料(追肥用)
  6. 鉢底石
  7. ジョウロ
  8. シャベル・軍手
  9. 麻ひも・又はビニールタイ
  10. 害虫駆除剤

① 苗又は種 

➁ プランター

プランター選びでは、プランターを選んでから栽培する植物を決めるか、栽培する植物に合わせてプランターを選ぶかの2通りになるかと思います。

選び方は栽培する野菜に合わせて選ぶ場合、直径や幅より深さで選んだ方が無難なようです。

丸型プランターを使用して果菜類を一株ずつ栽培する場合

10号又は11号鉢

直径・深さとも30cm以上の丸形・深型が一般的

長方形のプランターを使用する場合

ここでは、栽培したい野菜を基準にプランターのサイズを載せておきますので、ご参考頂ければと思います。

※サイズ感がピンと来ない場合には、新聞紙で型をとってみるのも良いでしょう。

  • 葉菜類を栽培したい場合 長方形で浅型~中型プランター ※深さが18~25㎝程度
  • 根菜類を栽培したい場合 長方形で中型~深型プランター ※深さ25~35㎝程度
  • 果菜類を2株から栽培したい場合 長方形で深型プランター ※長辺60㎝以上 深さ30㎝以上 土30ℓ以上

長方形のサイズは1型からありますが、選び方の基準は長辺、高さ、奥行から選ぶか、土の容量から選ぶのが良いでしょう。容量については通常底に記載されています。

支柱 苗を支える為に使用します。

寒冷紗(かんれいしゃ)※防寒・防虫用のネットとして使用します。

➁~④は自分でセットする事もできますが、低予算でセットを購入する事も可能です。

野菜用培養土 肥料(追肥用)

百均では600g程度のものが、ホームセンターでは25Lで500円前後で購入できます。※参考値:トマトやなす1株は10L、2株では30L以上が必要になります。

鉢底石 水はけをよくするため底に石を敷きます。百均でも購入出来ます。    

ジョウロ 種まき直後には水をたっぷり与えますが、その時に種が流れ出さないようにジョウロで優しく水やりをします。

百均グッズでは、ジョウロの先端部分をペットボトルに付けて使用できる便利グッズもあります。

シャベル軍手 土を扱う際には使用しましょう。

麻ひも又はビニールタイ ※支柱の固定用に使用します。

⑩害虫駆除剤 集合住宅では1階に近いほど害虫は発生しますので、虫が苦手な方は予め用意された方が良いかも知れません。

スプレータイプは、葉裏に使用する事も出来ます。

露地栽培について

広い庭を畑にしたり、自己所有の土地を畑に出来れば何よりですが、自分で所有していなくても畑をレンタルして栽培する事も出来ます。土づくりから病害虫の駆除は勿論、台風などの天候に至るまで植物を守る作業は暇もない事でしょう。だから尚更、天塩にかけて育てた野菜の味は格別といえます。いつでも採れたて野菜が我が家の食卓を家族と共に囲むのは幸せの象徴の一つです。

露地栽培のメリット 

  1. 大地に広く根を張る事が出来、株がのびのびと大きく育つ。
  2. 本来の野菜の味を引き出しやすい。
  3. まとまった収穫量を期待できる。

⑴ 大地に広く根を張る事が出来、株がのびのびと大きく育つ。

面積が広い分根を張る事が出来るので、本来の株の大きさまで成長出来ます。

⑵ 本来の野菜の味を引き出しやすい。

自然の中で十分大きく育てられた野菜は本来の味を生かせます。

⑶ まとまった収穫量を期待できる

趣味とは言え、広い大地での耕作ならば多くの種類、多くの株を育てることが可能なので、まとまった収穫を得る事が可能です。

露地栽培のデメリット 

  1. 収穫時期が限定される
  2. 天候の影響を受けやすい
  3. 病害虫の大量発生が懸念される

⑴ 収穫時期が限定される

自然環境に合わせた栽培が基本になるので、自ずと収穫時期が限定されてきます。

言い換えれば、その時期でしか栽培できない種類に限られるという事になります。

⑵ 天候の影響を受けやすい

雨天に限らず、強風、台風などの直撃など避ける事の出来ない事象があるので、余念なく準備をする必要に迫られます。

ただ、時期を限定し栽培期間の短い小型の野菜に種類を絞ってみると、さほどの悪天候を受けずに栽培が可能になります。

⑶ 病害虫の大量発生が懸念される

プランター栽培でも見られるように、土の在る所には必ず害虫が潜んでいます。春栽培では特に被害を受けやすいのですが、梅雨ともなり長雨が続く時期ではカビなどの病気が発生しやすくなります。

更に問題なのは、病気にしろ害虫にしろ一度発生させてしまうと、その被害が拡大してしまうという事です。

露地栽培で必要な物

  1. 畑等
  2. 苦土石灰・堆肥・肥料 
  3. 土を耕す物 クワ・備中クワ
  4. 土をならす物 レーキ
  5. 害虫駆除剤
  6. 支柱・寒冷紗・ジョウロ・軍手・アサヒも又はビニールタイはプランター栽培に必要な物をご参照下さい。

1.自己の所有地に限らず、畑をレンタルして行う事も出来ます。

2。苦土石灰・堆肥・肥料

3.土を耕す物 クワ・備中クワ・スコップ・移植ゴテ

クワ、備中くわは土を掘り起こすものですが備中クワは先端が割れています。

移植ごては長さ30㎝程のミニスコップで、苗を植える際の穴掘りなどに使用します。

4.土表面をならす物 レーキ

レーキは雑草や枯葉などをかき集める時に使用します。

5.害虫駆除剤

お勧めなのは、アース製薬さんの『アースガーデン オールスター』シリーズです。先ほどはスプレータイプをご紹介しましたが、顆粒タイプもあります。

水耕栽培について

水耕栽培では土を扱わない為常に清潔な環境の中で野菜を栽培する事が出来ます。水に液肥を溶かしてそこに植物の根をつけて栽培するのですが、ライトを用いれば一定の光量を確保できますし、種一粒、株一つからの栽培が簡単に開始できるので無駄なく育成していけるのが特徴です。間引きや追肥と言う栽培過程の作業はほぼ省かれ、定期的に液肥を交換すれば良いので近年人気の栽培でしょう。

水耕栽培のメリット 

  1. 土を使用しないので常に清潔
  2. 基本的には定期的な液肥の交換以外、手間は少ない
  3. 一定の環境を維持する事で一定量の収穫が期待できる

⑴ 土を使用しないので常に清潔 

土を使用しない衛生的な環境で栽培を楽しむことが出来ます。虫は土によってくるので、キチンと管理をしていればまず害虫被害にあう事はないでしょう。

⑵ 基本的には定期的な液肥の交換以外、手間は少ない 

この栽培では基本的に定期的な液肥交換がメインの作業となります。発芽の仕方も土壌栽培の様にまとめて種まきをすることは少なく、種一粒から扱える事で間引きの必要はありません。

また追肥という概念はなく、一定の濃度を保っていれば健全な株に育てることが出来ます。

⑶ 一定の環境を維持する事で一定量の収穫が期待できる

植物には其々発芽適温、育成適温がありますが、室内栽培をメインとするこの栽培では、冷暖房を使用する事で植物にとって良い環境を維持しやすいと言えます。つまり天候に左右されずに栽培が可能な点は大きな特徴の一つです。

温度は勿論、光量もLEDライトを用いて一定の時間照射すれば、雨や曇りの日が続いても一定量の収穫が期待できます。

水耕栽培のデメリット

  1. 初期費用がかかる
  2. 電気料金がかさむ 

⑴ 初期費用がかかる 

市販されている水耕栽培キットを購入しようとすると安くても4000~5000円位かかるかも知れません。加えてLEDライトやエアレーションシステムも同じくらいかかりますので予算は予め組んでから始めた方が良いでしょう。

ただ、水耕栽培でも自作で容器を安く仕上げることは出来ますし、そうした工夫を重ねる事が思いの外楽しかったりもするので、ある程度は費用を抑える事は可能だと思います。

⑵ 電気を使用する

LEDライト、エアレーションなどは電気駆動になりますので電気代がかさむことは勿論ですが、水回りでの電気使用になりますので安全面での配慮は欠かせん。

水耕栽培に必要な物

  1. 水耕栽培用の液肥 
  2. 水耕栽培用容器
  3. LEDライト ※なくても可
  4. エアレーションシステム ※なくても可

詳細についてはこちらの記事『2.水耕栽培を始める前に ~ 準備するもの ~』をご参照下さい。

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