水耕栽培と土壌栽培 肥料の種類と与え方・土づくりの基本とは?

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1土壌栽培と水耕栽培の肥料

土耕栽培にしろ水耕栽培にしろ欠かせないのは肥料です。肥料と一言で行ってもその種類は様々で、予め何を必要とするか絞っていかないとなかなか決められない事もあるかと思います。また土耕栽培では、施肥の種類やタイミング、与え方によっては栽培にダメージを与えてしまいますし、水耕栽培でも適切に与えているつもりでも、植物の育成が不十分になってしまったりと家庭菜園ではの問題は尽きません。そのような肥料には ⑴ 何があるのか、⑵ どの時期に何を与えたら良いのか、また ⑶ 植物によって何を気を付けなければならないのか について詳しく調べてみました。

肥料の役割と種類(分類)

肥料とは、植物体を構成していく上で必要な栄養分を、土に施すために調整された物質の事をいい、大きく分けると、緩効性がある有機質肥料、即効性がある無機質肥料とになります。

植物の必須要素(17要素) 

また3大栄養素として知られているのは ①窒素 ②リン酸 ➂カリウム で、特に多量に必要とされています。3大栄養素の他にも④~⑥までは中等量を、⑦~⑭までは微量ながら必要とされる養分もあります。

これら栄養素は土壌から吸収されるので、植物の生育に伴い不足していきます。

栄養成分主な役割  不適切な場合に起こる事象
①窒素(N)葉や茎の成長を促進する不足によって下葉や古い葉が黄色くなります。過剰の場合、葉は暗緑色になり過繁茂し結実が遅れます。
➁リン酸(P)開花・結実を促進する不足すると葉の色が赤紫色に変化して生育が悪くなります。初期の育成で必要となる為元肥として施します。
➂カリウム(K) 根の発育を促す不足をすると下葉から変化し、緑葉部が枯れ込み、葉が巻き込まれる状態になります。
④カルシウム(Ca)細胞壁を丈夫にする代表的nカルシウム欠乏症には、トマトの尻腐れ、白菜の芯腐れがあります。
過剰で土壌をアルカリに傾けます。
⑤マグネシウム(Ma)葉緑素を構成し、光合成を高める不足によって新芽の生育不良、葉の黄化が見られます。
リン酸・カリウムの過剰投与によって不足状態を聞き起こす事もあります。
⑥硫黄(S)タンパク質を構成する不足により上位の葉が黄化します。
微量栄養素    ⑦銅 ⑧マンガン ⑨亜鉛 ⑩ホウ酸 ⑪モリブテン ⑫塩素 ⑬ニッケル ⑭鉄
その他⑮炭素(C)⑯水(H)⑰酸素(O)は大気や水から供給されています。

有機肥料と無機肥料~初心者様には有機肥料~

店頭では、栄養素が様々な比率で配分された肥料が販売されています。肥料を購入するときはまずは、有機質肥料か無機質肥料かを考えます。

有機質肥料

緩効性の肥料で、効果がゆっくり現れるのが特徴で、効果は1~2か月あります。

家畜の糞や、葉っぱや野菜など支援由来を原料にしています。油粕類(窒素)や草木灰(カリ)、動物由来の魚粉類(窒素とリン酸)、骨粉質類(リン酸)、発酵鶏糞(3要素)等があります。

初心者向きと言われるのは有機質肥料です。

よく聞く腐葉土は有機肥料成分が含まれるものの微量であり、栄養を与えるのが目的ではなく、土として土壌環境を整えるのが目的であり、堆肥の一つになります。

ここで注意するのは培養土とは異なる物だと言う事です。培養土には肥料、水はけと言った成分の調整が行われており、そのまま使用する事が出来る便利な土で、他の土と混ぜたり、新たに肥料を加える必要はありません。

無機質肥料(化成肥料)

鉱石由来のもので、その特徴は即効性に在りますが、効果は1~2週間です。硫安・尿素(窒素)、過リン酸石灰(リン酸)、硫黄カリウム(カリ)、化成肥料(3要素混合)などです。

本来、自然界では落ち葉や動物のフンが土に落ちて、それが土壌中の微生物によって分解され、土に返ります。土に返った栄養分を植物が根から吸収する事で、成長し一連の作用が循環していくのですが、

家庭菜園では収穫や除草をする為、この循環が出来なくなってしまうのです。その為、堆肥にして施し循環出来る状態にしてあげます(堆肥については後述しています)。

つまり有機肥料を使用するという事は、この自然の循環を保つ為の作用でもあるのです。

一方無機質肥料ですが、窒素、リン酸、カリといった多量要素が多い物が中心で、即効性があり便利とは言えますが、マグネシウムや他の成分が不足がちになるので熟練した方が使用するのが良いかも知れません。

2土づくりの基本 

土づくりは栽培を始める前に必要な作業で、畑に限らずプランター栽培でも行います。家庭菜園で良い土と言えるためには、保水力がありながら、通気性と排水性が優れ、適度な酸性に傾いている土 でなければなりません。そして良い土づくりをする為に目指したいのは、微生物が多く含まれた土である事を意識して自然界の循環作用を促す為の土づくりです。その為にも必要なのが堆肥になるのです。

酸性・アルカリ性とは酸性度(PH)のこと

酸性、アルカリ性という言葉をよく耳にしますが、これは、水素イオン濃度を0~14までの数値で表したもので、水素イオン指数をPH、すなわち『酸性度』と言います。具体的にはPH0~7では、0に近い濃度を酸性が強いと言い、PH7付近の濃度は中性、PH7~14では14に近い濃度をアルカリ性に傾くと言います。測定は専用機器が必要になります。

子供の頃に理科で習ったリトマス紙が思い浮かびますが、色の変化は赤いリトマス紙なのか、青いリトマス紙なのかで異なります。

⑴ 赤いリトマス紙の場合 

 酸性の試料溶液に浸しても変色しないが、アルカリ性の試料溶液に浸すと青色になります。

⑵ 青いリトマス紙の場合

酸性の試料溶液に浸すと赤色に変色しますが、アルカリ性の試料溶液では変化がありません。

土壌中のPH(酸性度)により色が変化する植物で良く知られているのは紫陽花です。紫陽花の色の変化は、酸性が強い場では青色に、アルカリ性に傾いた土壌では赤色に変化します。

野菜作りに適したPHは、野菜の種類で決まる

一般に土壌は酸性の傾向にあると言われていますが、野菜作りに適した土壌の酸性度は栽培しようとする野菜の種類によって異なります。

注意する事は、酸性が強いと野菜の値が傷み、根のリン酸吸収が落ちるという事、アルカリが強いとマグネシウムなどミネラル分の吸収が阻害され、発育が悪くなる事、病気をしやすくなる、という事です。

堆肥、元肥(もとごえ)、追肥(おいごえ)って?

土づくりをする場合、『堆肥を施す』とか『元肥を与える』などと言いますが、初めての方にはその違いは分かりにくいですね。

堆肥には植物性と動物性の区別がある ~腐葉土は植物性~

堆肥とは、針葉樹の樹皮や落ち葉、或いは動物の糞を堆積して発酵させた物の総称で、植物に栄養を与える為の肥料とは異なり、土壌中の微生物の働きを活発にするものです。培養土などは栽培前の土に混ぜる事でふかふかにします。よく聞く『腐葉土』は植物性由来の堆肥で、通気性や保水力に優れた素材です。

一方動物性由来の堆肥には、牛糞、馬糞、鶏糞などがあり、植物の3大栄養素を多く含むことから肥料の様にも用いられます。その為、堆肥を施した土づくりでは、後の追肥が不要と言われています。

元肥 種まきや植え付け(定植)前の土に混ぜる肥料を言います。根の初期育成を促進する為に施しますので、リン酸が多い物が適しています。

施肥 肥料の与え方を言います。元肥は、その与え方も様々で、畝(うね)全体に混ぜ込む全面施肥、野菜の真下に置く直下施肥、畝の両脇に置く側条施肥、上下二段に入れる二段施肥などがあります。栽培する野菜の種類によって異なります。

追肥 生育途中で与える事を言います。株を健全に育て実の収穫の為に行います。

肥料を与える際には、育成時期に合わせた栄養分の配合がされている事が大切です。過剰な施肥や、不適切な与え方は肥料焼けと言った症状を起こし、根が傷む原因になります。

3液体肥料について~水肥(みずごえ)~

種類と利点

有機質肥料と無機質肥料(化成肥料)があります。

液肥の利点は、固形肥料に比べて吸収時間が短く、短期間で違う種類の肥料を与える事が可能な事です。

その目的は、より大きな果実を得る為に花を肥大化、増加させる事、葉や根の早期回復を目指す事に在ります。

液肥の使い方

水に希釈するタイプは水やりの様に与えますが、希釈しないで直接与えるものもあります。

ただ、吸収性が早いので、初めて与える時は、所定の量よりやや薄目にしてならし、それから定量の濃度で与えるのが良いでしょう。

高濃度の場合、かえって根を傷めることになり植物へのダメージが大きいからです。

購入する説明書をよく読んで使用します。

水耕栽培の手順 

スポンジ培地に種を播きます。※ここではスポンジ培地で説明しますが、他にもハイドロボールやパーミキュライトなどありますので好みのものを使用して下さい。

ただの水を十分に含ませ、発芽するまで暗所で保管します。

発芽後、根が確認で来たら容器に移して希釈した溶液(幼苗の場合、初めて与える場合は所定量より薄目)に変え栽培します。

1~2週間経過して問題なければ所定の濃度にして与えます。この場合、溶液の継ぎ足しはせず、捨てて新たな溶液を与えて下さい。継ぎ足しを繰り返すと結果的に濃度が高くなり、根を傷めてしまう事になるからです。

溶液は、説明書に従って定期的に交換します。

根、葉、茎、花などの状態を見て、必要があれば追肥などをします。

水耕栽培でお勧めの液肥

水耕栽培日記 液肥から固形肥料へ

以前の記事で、なすの根が弱っている事を投稿しました。

3株あったなすの苗の内、一株が日に日に弱って行いき、根の損傷がひどくなってしまったのです。4月下旬のまだ寒い時期でしたので原因は色々考えられましたが、最終的には液肥が濃かったのではないか、という問題で考えてみました。

根を丸坊主にした苗の復活

4月26日 腐っていそうな根をカットしました。

水耕栽培容器に移す際に先の方の根はカットしていましたが、新たな根が見られず、また悪臭がしてきたようでしたので、悪そうな根を更にカットして希釈した溶液に変えて様子を見ました

2日後、葉の状態は変わらなかったのですが、わずかに根がぴょこんと出ていたように思います(諦めていたので写真を取りませんでした)。

室内での水耕栽培は厳しいように思えましたので、4月28日に実家の庭に植え込んだところ、5月3日ごろには少し回復の兆しが見え、5月6日現在何とか持ち直しているのではないかと思われます。

細すぎる根の復活

上記写真と違う株になりますが、ペットボトル栽培で根が詰まり気味のものがあったため対処したところ、二日後には新たな根が生え回復してきたように思います。

詳細はこちらで見る事が出来ます。『なすの成長記録 ~ペットボトル容器が実は最適?根っこから見る栽培の手ごたえ

5月3日 根が細すぎるように思いました。

※一部根が緑色になっているのは藻が発生したからです。『水耕栽培 失敗例 藻が発生したらどうしたらいいの?なぜ藻が発生するの?

5月5日 なす 新しい根はしっかりしているようです

この株は一番花がもうすぐ咲く頃ですので、5月5日から液肥を所定の濃度にあげて与えました。このまま成長を見て行きます。

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