初めて本腰を入れて洗濯機の掃除をする事にしました。数多い家事の内、私にとって最も嫌いな物が洗濯でした。洗濯機での洗浄からたたんでしまうまでの作業工程が断続的に行われるからです。
①洗浄 ②取り出して干す ③乾燥後にたたむ ④それを其々の収納場所にしまうという4つもの行程があると言うだけでなく、其々の行程の合間合間に待ち時間が存在するからです。
そしてその待ち時間には他の作業をし、なのに今度は、その作業を中断してまた洗濯の行程に戻らなければならないのですから、何とも面倒な話です。
そうした私の嫌悪感が如実に現れた結果がこの汚れだと思います。

目次
1 カビの一生と一般的な除菌
以前掃除をしたのが、4~5年前になります。その時は、洗濯槽の中を市販の専用カビ取り剤でしました。
洗濯槽の主な汚れはカビ
一般に洗濯槽掃除は半年~1年に1回はした方が良いと言われています。洗濯槽の汚れの主なものはカビで、カビの発生条件は、20~30度の気温と85%以上の湿度、養分となるゴミがある事と言われています。
その一生は胞子に始まり発芽、成長、着床を繰り返し、更に胞子は屋外や室内を浮遊して居心地の良い場所に新たな根を広げて行くのです。
カビ用洗剤(一般的な清掃)
胞子を飛ばして根を張るカビの掃除に際しては、換気だけでは不十分であり、吸引しないようにマスクの着用を心掛け、また表面だけの清掃ではなく根こそぎ除去する事を意識します。
専用の洗剤も豊富にありその主な成分は次亜塩素酸ナトリウムであり、殺菌と漂白作用の効果があります。いわゆる塩素系漂白剤です。現在は技術が進みゴムパッキンのカビ取りも随分出来る様になりました。
ただ、カビ取り剤は、泡やジェル状にスプレーできるようになっていて噴霧の際の飛び散りを防いでいますので、カビ除去には漂白剤ではなくカビ取り洗剤を使用しましょう。
カビ洗剤はこすらずに
昨今では、お掃除マニアの方達が食品類を利用して多くのアイデア洗剤をテレビなどで紹介されています。
カビ洗剤はスプレーしてしばらく放置してふき取りますが、液だれによっては効果が十分発揮されない場合も多くあります。
この様な場合には、カビ洗浄剤に片栗粉を混ぜて塗り、一定時間経過後に流すと綺麗になるそうです。泥状になった片栗粉が液体をそこに留めるからだそうです。
今は外出自粛で巣ごもり状態です。ですが、これこそピンチはチャンスです。これまでしなかった掃除や、整理収納、DIY、そしてブログの投稿を徹底的にかつ短期間で一気に行って行きたいと思っています。いえ、行って行きます。
2 外観の拭き掃除

まずは、中性洗剤を用いて水拭きをします。汚れはひどかったのですが意外にすぐに落ちました。
汚れの正体、それは『ほこり』の進化形
汚れは、初めの内は「ほこり」と呼ばれるチリの集合体ですが、時間の経過と共に他の物質が付着します。水や油などです。これらが付着して「こびりつく」状態になると、もう簡単には落ちなくなってしまうのですね。
そもそもほこりは、屋外から風に乗って室内に侵入します。花粉や砂埃、排気ガスがそうです。また室内で発生するものには食品カスや布団の綿ぼこりなどがあります。
ほこりの内に掃除をしていまうのが一番良いのですが、目に見えないチリなどは、知らぬ間に家具の隅や後ろに入って長い月日をかけて落ちない汚れへと変貌しますし、シミの形成、カビの温床にもなりかねません。
なので汚れの種類に適した洗剤や洗浄剤を使用しこまめに清掃しなければならないのですね。
3 重曹を使用して洗濯槽を除菌
重曹と言えば和菓子を作る際の膨らまし粉として用いられるものと思っていましたが、今は洗濯槽の清掃用として専用に売られています。百均で購入出来ました。
重曹で汚れが落ちる仕組み
お菓子作りや料理に使用する重曹がなぜ掃除に用いられるのか不思議です。逆にそうした物を口にしていく事に不安が生じましたので調べてみました。
重曹は炭酸水素ナトリウム、つまり水に溶けにくい塩です。特徴は粒子にありクレンザーの様な研磨作用を持ちますが、クレンザーと異なり粒子は柔軟で変形しやすい為研磨によって傷を付ける事もありません。また加水分解によって油分を吸着して汚れを落としますので、皮膚にも優しいと言われています。科学洗剤ではないので人体への影響がなく、環境に優しい重曹は好んで使用されているそうです。
以上の事から、重曹は油汚れに強く研磨作用によって汚れを落とし、人体への影響がないことが分かりましたので、安心して早洗浄をしてみましょう。
掃除の手順
⑴ 清掃には何回もすすぎをして綺麗にしていく為、半日以上の時間を確保して実施する。
⑵ ゴミ寝ネットを外して洗濯槽に50度前後のお湯をためる。
⑶ 約200g(1カップ)の重曹を入れる。
⑷ 念入りコース(なければ標準コース)で運転を開始する。
⑸ 5分経過したら停止して、6時間程度放置する。
⑹ 浮いてきた汚れを網などで掬い取る
⑺ ⑷~⑹の行程を2~3回繰り返す。
⑻ ごみを全て掬い取ったら排水し、洗濯槽を乾燥させる(蓋をしない)。
本日実際に重曹で洗濯槽の清掃をしましたが、驚きの結果をたたき出しました。

全く汚れがないのです。
こんなことがあっていいのでしょうか。いやいや…待て待て…
もしかしたら重曹が効かなかったのかもしれません。
だとしたらご安心下さい。保険があります。
4 重曹で落ちない場合
重曹で落ちない場合にはクエン酸が良いそうです。この場合、上記手順の⑶の重曹をクエン酸にかえ、まずは、2時間程度おいてから念入りコースで終了まで運転します。
しばらくしたら挑戦してみたいと思います。これがだめなら、専用の洗剤もありますので、いっそ効果を比較出来て良かったと思うようにします。
なにはともあれ人体・環境に優しい素材を選ぶならば、掃除は重曹がお勧めです。