こんにちは。前回はお城を作るためにチョコレートをブロック状に成形しましたので、ここでいよいよ本格的な作成に取り掛かります。
土台と外壁を作る
まずは作業をする為の台紙を用意します。私は牛乳パックを開いてそこに銀紙を敷き、その上で作業をしました。
中央にはウエハースを、外側にはチョコレートを用いています。

この土台も最終的には一回り大きくするはめに
これらを重ねて高さを出して行きますが、一番下の土台部分は4段、1階部分の白い外壁は8段で重ねています。また、一粒づつを交互に重ねていますが、土台部分ではミルクチョコレートに時々ダークチョコを混ぜた配色にしたことで、そこそこ風情が出たのではないかと思いました。

土台部分

1階部分
土台にしろ外壁にしろ積み上げて重ねてみると、表面に出来る凸凹感が目につきました。
手作り感があって良いようにも思えたのですが、田舎の小屋の様な雰囲気が否めず、滑らかになるように表面をナイフで削ることにしました。
ナイフで削る際、まっ平にはせず、僅かに凸凹が残る程度にしました。
この際、削りカスが表面に残ると溶けて付着してしまうので、こまめに刷毛や筆で払いました。

13.12.19 表面が大分なめらかになっているのがお分かりいただけるでしょうか
デザイン画にあるように、外壁の四隅には円筒状の塔を付けますが、どのように作るかが思いつかず、気分転換を兼ね、一旦チョコレートを離れて飴細工の窓を作ることにしました。
扉と窓を作る
べっ甲飴の作り方
1階には扉を、2階と3階には窓を作る事にしていましたので、べっ甲飴の作成作業に取り掛かりました。

13.12.20 鍋に砂糖を水を入火にかける
扉と窓を飴で作ろうと思ったのは、材料が手近にあること、また火を下ろすタイミングで淡泊色からカラメル色まで色合いを調節出来ること、そして透明感が窓に合う、という事からでした。
扉は、アルミホイルで型を作ってそこに流し込んで作りましたが、窓は小さすぎて方どりが面倒でしたので、アルミホイルに流した後、熱いうちに竹串で二等しました。ただ、べっ甲飴は思った以上に早く固まってしまうので手早く切れ込みを入れ、ある程度固まった所で切り分けました。こうして下図のような二色の窓を作りました。

奥の丸窓はクッキーの型に流し込み、手前の扉はアルミホイルで型を作りました。

小さな四角い窓は竹串を利用して
、ところが出来上がった飴細工は想像以上にチンケなものになってしまいましたので、華やかになるようにトリミングを施しました。
この扉には、着色されたアラザンを、パウダーシュガーで作ったアイシングで一粒づつ接着し、その後は冷凍庫で冷やして固めて保管していました。

13.12.25 これだけ見るとへんてこりんですが、後日建物に取り付けると、いい感じになります。
一方窓の方ですが、これらは結局一つも使うことなく後に作りなおすことに。ところがこれが効を奏します。それはまた、違う章でご紹介しますのでどうぞご覧ください。
とりあえず窓と扉を作り終え、再びチョコレート細工に戻ります。
お城の塔を作る
建物の四隅を飾る円筒状の塔の部分は、当初、コロンなどの既製品のお菓子を使用するつもりでいましたが、適当な大きさがみあたらなかったので、やはり手作りをする事にしました。
ここで、初めてあらゆる中世のお城の画像を検索しました。すると、お城らしさを最もよく表しているのが円形の塔の部分であることが分かります。なので、この部分は特に力を入れることにしました。
型をとる。
塔の方は牛乳パックで作り、パラフィン紙を敷いてそこに湯煎で溶かしたチョコレートを流し入れて冷蔵庫で冷やし固めました。

塔の部分
円筒を接着する
円筒状のチョコに、中央から約45度を切り抜いて、ホワイトチョコレートで作った外壁の四隅にそれぞれくっつけてみました。
表面をナイフでなめらかにした後、塔の部分は爪楊枝で煉瓦模様を掘りました。この作業を1階から3階まで繰り返しました(下図参照)

角に合うようナイフで切り取り

角にはめ込みチョコのパテで固定
つなぎ目を無くすためにパテ(チョコ)をたっぷりつけて成形します。この時壁の欠けている部分なども修復しました。

ナイフで表面を滑らかに
塔の部分に模様を彫る
表面を滑らかにしたあと、楊枝でレンガ模様を彫りました。注意したのは、なるべくレンガの大きさがそろうようにしたことくらいです。

1段目が完成です
2階は1階と同じ作り方で少しだけサイズを小さくしました。
3階も同じ要領ですが、最上部はチョコレートを使用して雰囲気を変えてみました。

DSC_0213
次章ではこれら各階を重ねて行きます。